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映画、読書などのメモ

永遠の僕たち

2017-04-17 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★永遠の僕たち
原題:Restless
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ジェイソン・リュウ
撮影:ハリス・サビデス
音楽:ダニー・エルフマン
キャスト: ヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬亮、シュイラー・フィスク、ジェーン・アダムス、ルシア・ストラス、チン・ハン、他
2010/アメリカ

《生と死》について、若者たちに向けたメッセージ。
けっして遅すぎるわけではないが、できれば、
もっともっと若い時代に観たかった。
絶対に記念碑的な作品になったことだろう。
完璧に練られた完璧に美しい作品である。
ガス・ヴァン・サントの演出は繊細で、
ハリス・サヴィデスの撮影する自然光は美しく、
そしてダニー・エルフマンの音楽がアコースティックでロマン的。
そして何より、
ヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬亮の3人の姿が瑞々しく描かれている。
アメリカでこういう映画がつくられたこと自体が不思議にさえ思う。

臨死体験の若い男と余命幾ばくもない若い女の切ない恋のお話。
ここに突然登場するのが、カミカゼ飛行士の加瀬くんの幽霊。
そして、ナガサキ原爆投下。
何の説明もないので、《あれまぁ、摩訶不思議?》と考えだすと、
このフィクションの世界に入り込めない。

しかし、幸せなことに、僕はすんなり受け入れることができた。
これは素晴らしい、よく考えたよく練られた物語だと感覚的に受け入れられた。

人にはそれぞれの生き方があるように、
人にはそれぞれの《死》に対する捉え方がある。
《死》はそれまで続いてきた《生》が突然停止したもの、続きは何も無い。

とは言いつつも、映画の中では、何かがあるような曖昧さで突然停止した。
その《曖昧さがビビッド》。
あの世のことは、所詮、誰にも伝えられないのです。

《この世に生きた証だけが永遠に残る》


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