A&K の NOTES

あちこちスケッチ行脚 。映画館で映画を見ることが楽しみ。いつか何処かでお会いしましょう。

黄金のアデーレ 名画の帰還

2015-11-30 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★黄金のアデーレ 名画の帰還

マリアがアデーレ叔母さんに
「どうして絵は黄金に輝いているの?」
アデーレはさも当然のように
「クリムトだからよ」
美しい絵である。

美しい映画でした。
物語の完璧さに加え
映像の繊細な輝きに魅了。
柔らかい透明感に引き込まれる。

ヘレン・ミレンのチャーミングな笑顔と
エレガントな姿を堪能。

 

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等伯 (上、下)

2015-11-14 | 

本を読んだ。

★等伯 上、下(文春文庫)
著者:安倍龍太郎
出版社: 文藝春秋 (2015/9/2)

絵描きの葛藤、生き様がどこまで描かれるか。
興味をもって読みました。

表現者は古今東西の名作に学んでいるので眼は肥えているが、自分の表現力はなかなかそれに及ばない。
それゆえ何度も絶望の淵にたたき落とされ、そこを乗り越えようと懸命に研鑽をつむ。
ところが大半の者は、ある程度の水準にたっしたところで妥協してしまう。
研鑽を続ける辛さに、身も心も耐えきれなくなるからだ。(文中より抜粋)

等伯の愚直なまでの《正直さと根気強さ》という人物像はしっかり描かれていましたが、
絵描きとしての表現者の葛藤が少し物足りなく感じました。

二十歳辺りの頃、
初めて《松林図》を観たとき震えました。
その後、何度か出会っています。
しばらくご無沙汰です。
また観たくなりました。
どんな感覚におちるのでしょうか?

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1001グラム ハカリしれない愛のこと

2015-11-04 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★1001グラム ハカリしれない愛のこと

ベント・ハーメル監督作品ということで、観に行きました。
予想通り、
弧愁と暖かみの入り交じった
余韻の残す作品でした。
北欧デザインのように
美しく端正で気品を感じさせます。
期待通り。

クリーンで美しい世界ですが、無機質。
緊張を強いられるマリエ。
その彼女の厳しい表情が
しだいに和らぎ
段々と笑顔になり
そして悦びになる
その変化が印象的でした。

謎の《1001グラム》というタイトル。
あるワンシーンの数字ですが、
ウイットのある微笑ましいシーンです。

人の魂は21グラムですか?

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