A&K の NOTES

陽はまたのぼり、陽はまたしずむ。あちこち歩き回りながら、スケッチを楽しんでいます。

プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」

2006-10-18 | 展覧会

 

 

★プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」
京都国立近代美術館

 

非常にきもちのいい展覧会に巡り合いました。
新鮮な驚きと感激があり、
不思議な解放感に満たされました。

応挙はもちろん
その弟子長沢芦雪の「白象黒牛図屏風」は洒落ています。

伊藤若冲の世界は「これはなんなんだ」と
思わず声をあげたくなるようなエキセントリックな作品。
「鳥獣花木図屏風」の前で、
多くの人がささやき合い、
晴れやかな表情をし、
中には見知らぬ者同士の会話が聴こえました。
珍しいというか、
あんな様子は初めての体験です。
「鳥獣花木図屏風」などに描かれる霊獣は祥端といい、
おめでたいことの兆しといわれるそうです。

 

葛蛇玉の「雪中松に兎・梅・に鴉図屏風」の前では、
まさに白黒の世界に圧倒され、
しばらく動けませんでした。
「なんだこりゃ」
その他いろいろ。宝物ばかりです。

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2006青美秋季展・・・京都府立文化芸術会館

2006-10-10 | 展覧会

 

1954年(昭和29)、アンデパンダン展(自由出品で審査を行わない展覧会)の開催をめざして結成されたのが京都青年美術家集団(略称 青美)です。

そして翌年に
青美による京都アンデパンダン展を開催しました。
(57年より京都市主催に移行する) 
以後、自らの表現の場として「青美展」を継続して開催し、現在に至っています。

組織立ち上げ当時の青年たちも、すでに80歳代です。
が、相変わらず、ケタ違いの情熱を見せています。
昨日は、80歳前後の人たちが、河原町界隈の居酒屋で気勢を上げていました。


★青美作家のつわもの面々

左から、市村司、渋田純、岡本 陽、廣重明、米田静生。青美作家の面々。

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エヴァンゲリオン(TV版)

2006-10-02 | chinema(日本アニメ映画)

「エヴァンゲリオン」を見たくなり、
「TSUTAYA」の会員になって借りてきました。
大学生の息子いわく
「親爺、どうしたん?」。
といいながら、
うれしそうに
「エヴァンゲリオン」について解説してくれました。

 

テーマ音楽がとても心地よく、
心を開放的にさせてくれます。
美術デザインも私好みで、
登場人物のキャラも個性的で気に入ってしまいました。
息子いわく
「最後に劇場版をみたらいいよ」とのこと。

 

繊細で魅力的なキャラクターを生み出すのは、貞本義行さん。
「時をかける少女」のキャラクターデザインをてがけています。
アニメを表現する繊細な線が若者たちの感性を引きつけるのでしょうか。

 

これってTVで放送してたんでしょう。
アニメといえば子どもが対象でしょう?
でも難し過ぎるよ。
テレビアニメとしてはとても異質ですよ。
いろんな世界観がごちゃごちゃ入っているので、
ストーリーの整理が大変です。


ようやく
TV版26話、を全部、劇場版「air/まごころを君に」を見終えました。

はじめのころはシトとの戦いがダイナミックに表現され、
それなりにアニメ活劇としてのおもしろさがありましたが、
最後のシトの消滅のころから、
人間の内部をしつこく追い始め、
難解な言葉表現とドロドロした殺戮表現の繰り返しでした。

そこまでしなければ表現できない世界かなと
多少の疑問を持ちながらみていました。
終りかたに製作者の混乱があるのは、
20世紀末という時代の反映でしょうか。
「世紀末エヴァンゲリオン」になっているようです。
いまから振り返ればそんな気もします。

 


21世紀の今、
劇場版「新世紀エヴァンゲリオン」に期待を持って待ちます。

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