映画を観た。
フランスのエスプリ満載!
気楽な映画だったが
時にはこういうのもいいかな。
★成瀬は信じた道をゆく
著者:宮島 未奈
出版社:新潮社
一作目の破天荒な世界観、想像を絶する成瀬の人物像に魅了され、
二作目も本屋さんで購入。
そして一気読み。
成瀬、再び降臨かと思ったが、
それほど刺激的でもなかった。
それは何故か。
無理やり続編?
付け足し感?
物語全体がちょっと説明的になった?
とはいえ、滋賀県のみなさんは大喜びでしょう。
僕もそれなりに愉しんだ。
この春はミシガンのスケッチに行く予定。
車で、三川合流の地、「さくらであい館」へ行ってきました。
桂川、宇治川、木津川、3つの川が合流し、
淀川となる所。
左に男山、岩清水八幡宮
右に、天王山、
エネルギー溢れる所。
展望塔に上がって大きく深呼吸。
桜の季節にもう一度来たい。
ついでに松花堂庭園・美術館へ行きました。
美術館は閉鎖中でしたが、京都吉兆 松花堂店で食事をして帰りました。
ようやく新しい一年のスタートができたような気持ちです。
★猫を棄てる 父親について語るとき
村上春樹
文春文庫
猫を棄てるとは何事だ!
と思い読んでみた文庫本。
今まで語られてこなかった自らの幼い体験。
父親との忘れられない記憶の断片。
そうか、村上さんはお寺さんの関係者?だったのか
と初めて知りました。
それもあの京都の有名なお寺の。
淡々とした語り口が何となく切なかったです。
イラストレーションも何となくノスタルジア。
何となくというのは便利な言葉だなぁ。
★名画を見る眼 カラー版 1 油彩画誕生からマネまで (岩波新書 新赤版)
★名画を見る眼 カラー版 2 印象派からピカソまで (岩波新書 新赤版)
高階 秀爾
岩波新書
カラー版として再登場。
猛暑の一日
涼しい部屋に閉じこもってゆっくり読んだ。
久しぶりに高階 秀爾さんの文章を読んだ。
忘れていた若いころの感覚が少し蘇ってきた。
こういう本読みもいいかもしれない。
★成瀬は天下を取りにいく
宮島 未奈
新潮社
これはこれは痛快でした。
西武大津店には少しばかり思い出がありますので
このお話は少々身に迫る。
閉塞感漂うこの世間ですが、
こんな若者たちに未来を託したいなぁ。
★英国王給仕人に乾杯!
監督:イジー・メンツェル
2007/チェコ=スロバキア
小は大より美し、、、、。」
「全世界が絶賛、笑いと愛のメンツェル映画の最高傑作」
とあるが、
笑うに笑えないシニカルなものが滲み出ている。
小柄な青年ヤンの波瀾万丈人生そのものが、
小国チェコが辿った激動の現代史と重なる。
華麗な音楽、豪華な食事、美しい女性、そして退廃・・。
怪しく美しい映像でありながら、
その奥に隠された全てを透徹するような鋭い視線。
ラスト、ユダヤ人から奪った切手が蝶のように空に飛び散り、
さも全て解放されたかのような映像ではあるが、
それでもなお何も救われぬ絶望のような感覚が同居する思い。
幻の名作と評される
「厳重に監視された列車」(66)、
「つながれたヒバリ」(69)
を観てみたい。
(HPより)
原作者ボフミル・フラバルについて
1914年3月28日、ブルノ生まれ、
1997年2月3日、プラハ 没。
ミラン・クンデラと並び、20世紀後半のチェコ文学を代表する作家。
多くの文化人が西側に亡命するなかで、
生涯プラハに留まり、
プラハ市民の民衆的な文化をこよなく愛したフラバルは、
戦後のプラハ文化を体現する人物としても知られている。
クリントン大統領がプラハを訪れたとき、
ハヴェル大統領とともに
プラハの伝説的なビアホール〈黄金の虎〉で歓迎した。
シネマです。
タイのお話である。
私には、暗闇が恐怖だった。
★トロピカル・マラディ
原題:Tropical Malady
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
出演:バンロップ・ロノーイ、サクダー・ゲオブアディー
2004/タイ=フランス
「人間はだれでも猛獣使いであり、その猛獣にあたるのが、各人の性情だという。己(おれ)の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった」中島敦の「山月記」の一節が引用されたが、僕にはその意味がわからず、謎を残しつつ観た。
そもそも、密林と深海のお話は苦手でどうにもならない。
生理的に怖いのである。
事実、この映画はとても怖かった。
暗闇でいつ虎が襲ってくるか解らない恐怖がずっと続き、
恐怖感に襲われながら、長時間耐えた。
人の背後からカマラを回し続けるのは苦手だ。
前半は密林の山村で兵士のケンと村の青年トンが出逢う。
どうもゲイらしい二人のゆったりした時間が流れる。
一転、後半は、怪奇なお話にもぞもぞする。
“呪いにより、人間が虎に変身する”
というタイの民間伝承に基づく怪奇物語。
カンヌ国際映画祭2004・審査員賞、
東京フィルメックス2004・最優秀作品賞
と受賞が続いた作品である。
二度目の鑑賞となったが、
やはり、密林の中の暗闇はこわかった。
シネマです。
江戸の言葉が美しいと思った。
★百日紅~Miss HOKUSAI~
監督:原恵一
原作:杉浦日向子
声:杏、松重豊、濱田岳 他
2015/日本アニメ
物語の主人公はお栄(葛飾応為)、葛飾北斎の三女。
北斎の影の絵師をつとめるなど、才能を高く評価されたらしい。
映画は、彼女の視点から、
父北斎の創作をめぐる逸話
オンボロ長屋での風変わりな共同生活
お栄自身の不器用な恋
などなどが語られるが、
中心になっているのは、北斎一家の家族のお話である。
特に、北斎の盲目の末娘・お猶の存在が、この映画のテーマと深く関わってくる。
北斎の絵は知っているつもりだが、
彼の家族については知らなかった。
《生と死》、
芸術はこの問題に対していかにアプローチするか。
それが全てである。
淡々とドラマは進行するが、
それだけにいかんともしがたい人の生業をおもった。
江戸の言葉が美しいと思った。
あの浮世絵のイメージがだぶる。
百日紅をみていつもちょっぴり哀しみに似た匂いを感じ取っていたが、
北斎の名前を聞く度に、これからはこのドラマをちょこっと思い出しそうです。
映画の出来具合について評価の分かれそう。
ちょっと曖昧さが気になった。
出来がいいにこしたことはないが、興味溢れる内容。
江戸の人の賑わいと生きる事の悦びと哀しみが伝わった。
アニメだからの良さもあるでしょうが、
実写化しても面白そうなドラマです。
★ミッドナイト・イン・パリ
原題:Midnight in Paris
監督:ウッディ・アレン
出演:キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ、カーラ・ブルーニ、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、マイケル・シーン、オーウェン・ウィルソン、他
2011/スペイン=アメリカ
《時空が歪んでいる》
《ゴッホが呼んでいる》
ポスターの絵です。
12時過ぎ、鐘が鳴ると、
《プジョークラシックカー》のお迎えがあり、
1920代にタイムスリップ。
タイムスリップ装置はびっくりするくらい簡単だが、
そこから登場するアーチスト達の豪華なこと。
《ワァー》
《アレー》
主人公ギルは眼を白黒、頭はパニック状態。
観ているこっちはもう感激いっぱい。
いろんなビッグネームが飛び交う様は、
まさに《夢物語》
☆まず水先案内人として、
あの《華麗なるF・スコット・フィッツジェラルドと妻ゼルダ》が登場する。
《コール・ポーター》が歌うパーティは、
《ジャン・コクトー》の主催するもの。
☆次に《誇り高きアーネスト・ヘミングウェイ》と
《評論家ガートルード・スタイン》の登場。
サロンでは、
《ピカソ》、《マチス》まで登場のおまけ付き。
☆圧巻は、
《シュールリアリスト、ダリ》
《私はダリだ!》
さらに、
《マン・レイ》、《ルイス・ブニュエル》も登場。
☆ピカソの愛人モデル《アドリアナ》に一目惚れ。
彼女はモディリアーニの元 恋人でもあったという魅惑的な美女。
さらに《夢物語》は、
《アドリアナ》の憧れであった《ベル・エポック》へ。
☆1890年代のパリ。
そこで、《ロートレック》、《ゴーギャン》、《ドガ》に出会う。
ここまで来ると、
《アーチスト万華鏡》も多少うさん臭く感じてくる。
《現在は不満だらけ、しかしそれが人生である》
そんな《アレンのウンチク》を聞かされているような気分にもなったが、
夢心地は最高だった。
☆ピカソの愛人モデル《アドリアナ》に一目惚れ。
彼女はモディリアーニの元 恋人でもあったという魅惑的な美女。
さらに《夢物語》は、
《アドリアナ》の憧れであった《ベル・エポック》へ。
☆1890年代のパリ。
そこで、《ロートレック》、《ゴーギャン》、《ドガ》に出会う。
ここまで来ると、
《アーチスト万華鏡》も多少うさん臭く感じてくる。
《現在は不満だらけ、しかしそれが人生である》
そんな《アレンのウンチク》を聞かされているような気分にもなったが、
夢心地は最高だった。
年末に突然ですが箱根に行ってきました。
なかなかとれないお宿のお部屋が突然にとれたとかで。
部屋の露天風呂からの陽が昇る景色です。
この時間は何処でも荘厳ですね。
一晩とまり、翌日は年末の東京に向かいました。
途中小田原の石垣山へ。
秀吉の一夜城として有名です。
小田原の街が眼下に見えます。
時空を越えたひと時でした。
★オレゴン魂
Rooster Cogburn
監督:スチュアート・ミラー
出演者:ジョン・ウェイン、キャサリン・ヘプバーン、リチャード・ジョーダン、他
1975/アメリカ
逞しいジョン・ウェインを観た。
可憐で行動的なキャサリン・ヘプバーンを観た。
完璧な勧善懲悪物語です。
以前にも観ていますが、
何となくすっきり西部劇を観たく。
★グリーンホーネット
英題:THE GREEN HORNET
監督:ミシェル・ゴンドリー
キャスト:セス・ローゲン、ジェイ・チョウ、キャメロン・ディアス、クリストフ・ヴァルツ、他
2010/アメリカ
タイトルからして、いかにもB級映画っぽい感じです。
が、マルチ人間ジェイ・チョウが出てるし、観てみるか、と借りた一本。
はじめは、やっぱりB級っぽかったが、
そのうちしだいに、主な登場人物が出揃った辺りから、俄然、お話がヒートアップ。
なんじゃいこのバカバカしさといい加減さと、突き抜けた面白さは。
たぶん日本語だったら観てられないだろうけど、幸いにも英語。
アクションとアイデアの面白さでついにゲラゲラ笑いながら最後まで観てしまった。
バカバカしさで大当たりでした。
シネマです。
ビデオで。
全てにおいて懐かしい。
ゾロのテーマ音楽も懐かしい。
★アラン・ドロンのゾロ
Zorro
監督:ドゥッチョ・テッサリ
脚本:ジョルジオ・アルロリオ(イタリア語版)
出演者:アラン・ドロン
音楽:グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
1975/イタリア
あのゾロです。
テレビで観ていたゾロと
映画のアラン・ドロンのゾロ
がまじりあい
とにかくあのゾロです。
テレビにかじりついていた頃を思い出す。
今もテレビ相手の日々ですが。
桜庭一樹が、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」に新たな解釈を加えて発表した小説「伏 贋作・里見八犬伝」(文藝春秋社刊)を長編アニメーション映画化。
★伏 鉄砲娘の捕物帳
原作:桜庭一樹
監督:宮地昌幸
声の出演者:寿美菜子、宮野真守、桂歌丸、竹中直人、劇団ひとり、他
2012/日本アニメ
《火事と喧嘩は江戸の花、、、、》といえばカッコイイが、
ようするに混乱と喧騒の街であったということでしょうか。
そのはちきれんような賑わいの様子が
《極彩色の架空の水都江戸》として描かれています。
活力のある賑わいの絵。
これは観るだけで愉しい。
しかし、物語としてはどうも解りにくい。
魅力的キャラが続々登場、
お話はあちこち飛び回り、
躍動感はあるんですが、
しかしいかにも突如とした展開。
《つながり》《希望》がテーマなのに、
お話の方はなかなかスムーズにつながらない妙なぎこち感。
ところで、桜庭一樹読んだことなし。
いつか読んでみよう。
滝沢馬琴、かつて原文で読みました。
興奮したこと覚えています。