★シャガール展2012ー愛の物語ー
京都文化博物館
いままでシャガールの作品をじっくりみつめるという体験をしたことがありませんでした。
つまりそれほど関心がなかったということです。
今回、京都でまとめて展示してくれましたので、
会期押し迫った今日、行って来ました。
《シャガールの魅力って何でしょうか?》
ひとまわりして、もう一度見直し。
《ああ、ああ、緑が綺麗だなぁ》と、僕としては新発見です。
朱や赤、青、紫、黄などいろんな鮮やかな色彩がありますが、
《緑、みどり、ミドリ》です。
とても綺麗に見えました。
《シャガールは緑の画家だな》とようやく秘密が解けたような気分。
・オペラ座の人々(1968-71)ポーラ美術館
この作品の中央の人物にしっかり塗り込められた緑、
かなり絵の具の層が厚く、情念的です。
掲載の写真でははっきりしませんが、
会場で見る《緑》は鮮やかで神秘的でした。
ポスターに使われている絵(街の上で(1917)トレチャコフ美 術 館)でも人物の服は緑です。
これは何を象徴しているのでしょうか?
謎が一つ増えました。
謎と言えば、ポスターの絵の左下で、女の人が◯◯◯しています。これは?
ヤギもよく登場してきますので、
彼が信仰する《ユダヤ教》の何かを暗示しているのでしょうか?
彼の絵にはいろんなものが空を飛んでいますが、
これも何かを暗示しているのでしょうか?
《シャガールの浮遊感》は初期の頃からずーと現れています。
シャガールの精神状態をいろいろ想像しながら見て回りました。