映画を観た。
★PUSH 光と闇の能力者
監督:ポール・マクギガン
脚本 デヴィッド・ボーラ
出演:クリス・エヴァンス、ダコタ・ファニング、他
2009/アメリカ
この物語は政府機関に養成された超能力者が善と悪に分かれて戦う、いわゆるアクションサスペンスといえるでしょうが、その超B級度が結構いけるんです。テンポはいいし、目新しい不思議な超能力をいろいろ見せてくれるし、香港の街は極彩色で鮮やかだし、そして何より、ダコダちゃんとクリスのコンビがいい。ばっちりです。そこへ若手の女優カミーラ・ベルが魅惑的な表情で絡んできて、これはもう予想外の “PUSH PUSH” 作品でした。
特殊能力というか、いわゆる超能力にもいろいろあるようです。ムーブ(念動力)やウオッチ(未来予知能力)という定番ものだけでなく、「おやっ」と思う不思議な超能力者が次々と登場し、観客を楽しませてくれます。スニフというのは、持ち物などから、その持ち主の過去と現在のデータを読み取るもの。シャドウというのは、近くにある人や物の存在を覆い隠す能力。すご技になると、ビルをまるごと隠してしまうというすごい超能力で、ほとんどコミックの世界でした。この映画一番の超能力はタイトルにもなっている、プッシュ(PUSH)というもの。他人の脳に偽りの記憶を押し込み、他人を支配するというすごい超能力で、これにはびっくりしました。ちょっとユーモアも感じますが、不気味なブラック感覚でした。
世界征服するにはこの超能力が一番効きますね。見つめるだけで瞬時に相手の記憶を操作できるんですからこれは最強の武器です。