時は今 あめが下しる 五月哉
愛宕山と嵯峨野雪景色です。
今年は新年早々、京都も大雪に見舞われました。
呆れるくらい降るは降るはでしたので、
これはきっと何かの吉兆だろうと思い直しました。
雪国ではたへんでしたでしょうね。
今はすっかり雪は溶けています。
しばらく積もる予定はなさそうです。
となると、雪景色がちょっと観たくなる。
贅沢なもんです。
というわけで、以前撮った愛宕山と嵯峨野雪景色。
もう一枚追加。
手前は広沢池。
自分で言うのもなんですが、
ホレボレするいい風景ですね。
で、
今回取り上げるのは、《火の神さん愛宕山》
アップします。
ちょこっととんがり、私はなかなかの美形だとおもいます。
★愛宕山豆知識
標高924メートル。
山頂には「火伏せ(防火・鎮火)」の神として信仰が厚い愛宕神社があります。
「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた愛宕神社の火伏札は京都の多くの家庭の台所にはってあるでしょう。飲食店の厨房に張ってあるのもよく見かけます。
(我が家の火迺要慎です)
愛宕さんといえば、
3歳までに参拝すると一生火事に遭わないと言われる《「愛宕の三つ参り》
僕も自分の子どもを連れて登りました。
よちよち歩きみたいな子どもを連れての山登りは、今でも忘れません。
京都では子育ての大事な行事なんです。
千日通夜祭(7月31日夜~8月1日早朝)、通称 《千日詣り》も有名です。
このときに参拝すると、千日分の火伏・防火の御利益があるとされています。
各地に「愛宕講」と呼ばれる講が組織され、「千日詣」と称したそうです。
現在でも、当日は参道には照明がほどこされ、大勢の人で賑わいます。
元旦の初詣にもかなりの人が登ります。
僕はかって吹雪の日に登りました。
天正10年(1582年)5月、
明智光秀は愛宕神社に詣で、本能寺の織田信長を攻めるかどうかを占うため籤を引き、3度の凶の後、4度目に吉を引いたという物語が残っています。
連歌会を催し、その時に読んだのが
時は今 あめが下しる 五月哉
日本史の一大事件に愛宕山の籤がかかわっているんですね。
僕は愛宕山を見てその日の天気を予想します。
低く雲がかかっておれば下り坂
上昇気流で山頂が見えれば天気回復。
京都盆地に住む人の知恵です。