A&K の NOTES

あちこちスケッチ行脚 。映画館で映画を見ることが楽しみ。いつか何処かでお会いしましょう。

宇治上神社は現存最古の神社建築です

2015-01-28 | 散策

 

小さな社です
しかし見事に凄いです。
ここは美しく清らかです。
《神社ってこんなんだよね。》
神社の原風景です。
安らぎを感じ、ほっとします。
でも畏敬の気持ちもじんわり湧いてきます。

本殿は1060年頃の現存最古の神社建築です。
1052年創建の平等院のその鎮守社とも言われています。
拝殿は1215年頃の建立
それぞれ国宝です。
今なおこんこんと沸きでる《桐原水》があります。
境内は世界文化遺産指定区域です。

歴史資料等がなく、年代はどうやってわかったの?
という疑問が出てくるが、
《年輪年代測定法》というやり方があるんです。
やったことがないので詳しく説明できませんが
りっぱな科学的方法です。

 

さて、
拝殿前に左右にりっぱな《清めの砂》があります。
まさに清めの砂であり
よく他社でいわれるような
神様が降りられる依代(よりしろ)ではありません。
お正月やお祭りなどの大切な日には、境内にまき散らしてお清めするそうです。

 

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フランシス・ハ(Frances Ha)

2015-01-14 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★フランシス・ハ
原題:Frances Ha
監督:ノア・バームバック
キャスト:グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー、マイケル・ゼゲン、他
2012/アメリカ

監督ノア・バームバックって誰だ?と思いきや、あの《イカとクジラ》の監督だという。
なつかしいなぁ〜〜〜、
今回も変なタイトルだ〜、
よし!観に行こう!
ということで、観てきました。

おっ、
こいつはモノクロか。
それにしても鮮やかな見栄えのいい映像だ。

ダメ女の一本気な生き方にポンポン引き込まれた。
踊りはヘタクソだったが、街を駆け抜ける姿は爽快だった。
この作品の魅せどころ。
そしてラスト、不思議なタイトルの意味が分かった。
種明かしは御法度です。

音楽が小気味良く心地いいなぁ、誰だろうと調べてみると、
主題歌は、デビッド・ボウイの「モダンラブ」
クエンティン・タランティーノが「2013年の映画ベスト10」に選出、
スパイク・ジョーンズが「大好きな1本」、
などなど評価もまずまず。
これは劇場で観る映画。
体に刻み刷り込む映画。

ということで、ちょっとラッキーな一本でした。

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セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題

2015-01-13 | 

本を読んだ。

★セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題
著者:東浩紀
出版社:東京創元社 (2013/12)

ぼくたちはどうやら、想像力と現実、虚構と現実、、文学と社会が切り離された時代に生きています。文学が社会に与える影響はかってなく小さく、逆に社会が文学に影響を与える影響もかってなく少ない。(略) 本書は、以上のような状況認識のもとで、それでも想像力と現実を、あるいは文学と社会を、それぞれの方法で再縫合しようと試みてしまっている四人の作家を選び、主要作品の読解を試みた本です(「はじめに」より)
第一章 新井素子と家族の問題
第二章 法月綸太郎と恋愛の問題
第三章 押井守とループの問題
第四章 小松左京と未来の問題

本の詳しい内容については
⇒⇒⇒東京創元社ウェブマガジン

押井守と小松左京に関する評論は非情に興味があった。
そもそもこの二人を文学評論として取り上げること自体が驚きである。
押井守はアニメ映像作家であるし、
小松左京は今はほとんど読まれない忘れ去られたSF作家である。
現代作家論から、この二人に辿り着くという設定は、
多少無理のある言葉遊び的要素もないではないが、
簡潔明瞭で読んで面白い。
面白いということは意味のあることだ。
東浩紀は小説家に転身したらしいので、彼の文学も読んでみよう。

 

 

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愛宕山と嵯峨野雪景色

2015-01-09 | 散策

時は今 あめが下しる 五月哉


愛宕山と嵯峨野雪景色です。

今年は新年早々、京都も大雪に見舞われました。
呆れるくらい降るは降るはでしたので、
これはきっと何かの吉兆だろうと思い直しました。
雪国ではたへんでしたでしょうね。

今はすっかり雪は溶けています。
しばらく積もる予定はなさそうです。

となると、雪景色がちょっと観たくなる。
贅沢なもんです。
というわけで、以前撮った愛宕山と嵯峨野雪景色。
もう一枚追加。

 


手前は広沢池。
自分で言うのもなんですが、
ホレボレするいい風景ですね。

で、
今回取り上げるのは、《火の神さん愛宕山》
アップします。
ちょこっととんがり、私はなかなかの美形だとおもいます。

 

 

★愛宕山豆知識

標高924メートル。
山頂には「火伏せ(防火・鎮火)」の神として信仰が厚い愛宕神社があります。
「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた愛宕神社の火伏札は京都の多くの家庭の台所にはってあるでしょう。飲食店の厨房に張ってあるのもよく見かけます。

 

(我が家の火迺要慎です)

愛宕さんといえば、
3歳までに参拝すると一生火事に遭わないと言われる《「愛宕の三つ参り》
僕も自分の子どもを連れて登りました。
よちよち歩きみたいな子どもを連れての山登りは、今でも忘れません。
京都では子育ての大事な行事なんです。

千日通夜祭(7月31日夜~8月1日早朝)、通称 《千日詣り》も有名です。
このときに参拝すると、千日分の火伏・防火の御利益があるとされています。
各地に「愛宕講」と呼ばれる講が組織され、「千日詣」と称したそうです。
現在でも、当日は参道には照明がほどこされ、大勢の人で賑わいます。

元旦の初詣にもかなりの人が登ります。
僕はかって吹雪の日に登りました。


天正10年(1582年)5月、
明智光秀は愛宕神社に詣で、本能寺の織田信長を攻めるかどうかを占うため籤を引き、3度の凶の後、4度目に吉を引いたという物語が残っています。
連歌会を催し、その時に読んだのが

時は今 あめが下しる 五月哉

日本史の一大事件に愛宕山の籤がかかわっているんですね。

 


僕は愛宕山を見てその日の天気を予想します。
低く雲がかかっておれば下り坂
上昇気流で山頂が見えれば天気回復。
京都盆地に住む人の知恵です。

 

 

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雪のひとひら

2015-01-05 | 

本を読んだ。

★雪のひとひら(文庫本)
著者:ポール・ギャリコ
訳者:矢川澄子

出版社:新潮社 (2008/11/27)
本屋さんで見つける。
《おお、ポール・ギャリコではないか。読んでみよう》
先日の猫の本が鮮やかに蘇り、さっそく読んでみました。

ある寒い日、雪のひとひらは生まれた。地上に舞いおりたときから、彼女の長い旅がはじまった。伴侶となる雨のしずくとの出会い、新たな命の誕生。幸福なときも試練のときも、彼女は愛する者のために生きた。やがて訪れた、夫との永遠の別れ、子どもたちの門出。雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟る――。自然の姿に託して女性の人生を綴る、優しく美しい物語。(新潮社紹介文より)

かわいい、美しいお話でした。
《女の一生》を童話風にしたら、こんなすてきな物語ができましたということでしょうか。
寒いこの季節にぴったりです。
女性の心情にピッタリ寄り添った
ポール・ギャリコのキラキラした物語にはびっくりします。
訳文も奇麗な響きです。

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鴨川のユリカモメ

2015-01-04 | 散策

 

 

ユリカモメと遊ぶ親子がいましたので、撮らせていただきました。
犬も一緒。

★ユリカモメ
その名の通りカモメに似た白い鳥で、集団で行動をする渡り鳥。
鴨川では洛北から洛南までのかなり広い範囲で見ることができます。

鴨川のユリカモメたちは夕方になると、ねぐらにしている琵琶湖へと飛んでいきます。
でも中には、鴨川で夜を明かすユリカモメもいるらしいとの噂。
いろんなユリカモメがいるんですね。

★ユリカモメといえばあの有名な歌

『名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと』

現代語やくすれば、
「都鳥」という名を持っているのなら、さぁたずねてみるよ。私の思う人は都で無事に暮らしているだろうか。
(注:都鳥というのはユリカモメのことらしい。)

平安時代に書かれた伊勢物語第九段、「東下り(隅田川編)」(作者不詳)に出てきます。
在原業平がモデルではないかと言われ、
この東下りは、在原業平が京都を追われたときに歌ったもの?

 

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ウィーン・フィル 2015ニューイヤーコンサート・・・衛星中継

2015-01-01 | 展覧会

 

明けましておめでとうございます。
朝はお天気も良かったのですが、
午後から雪が降り始め
びっくりするくらいの雪世界になりました。

吉祥の雪です。
良い一年でありますように。

新年は恒例の
《ウィーン・フィル 2015ニューイヤーコンサート》
お屠蘇をいただきながら、楽しみました。

指揮:ズービン・メータ
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
会場:ウィーン楽友協会黄金ホール(大ホール)
開演:2015年1月1日11時15分(現地時間=日本時間19時15分)
バレエの舞台:旧ウィーン大学  振付:ダヴィデ・ボンバーナ

  フランツ・フォン・スッペ:  オペレッタ『ウィーンの朝・昼・晩』序曲
  ヨハン・シュトラウス2世:   ワルツ「東方のおとぎ話」op.444
  ヨーゼフ・シュトラウス:    ポルカ・フランセーズ
                     「ウィーンの生活」op.218
  エドゥアルト・シュトラウス:  ポルカ・シュネル
                     「人が笑い生きるところ」op.108
  ヨーゼフ・シュトラウス:    ワルツ「オーストリアの村つばめ」op.164
  ヨハン・シュトラウス2世:   ポルカ・シュネル
                     「ドナウの岸辺から」op.356
  ― 休 憩 ―

  ヨハン・シュトラウス2世:   「常動曲」(音楽の冗談)op.257
  ヨハン・シュトラウス2世:   「加速度円舞曲」op.234
  ヨハン・シュトラウス2世:   「電磁気ポルカ」op.110
  エドゥアルト・シュトラウス:  ポルカ・シュネル「蒸気をあげて」op.70
  ヨハン・シュトラウス2世:    ワルツ「エルベのほとり」op.477
  ハンス・クリスティアン・ロンビ:「シャンパン・ギャロップ」op.14
  ヨハン・シュトラウス2世:   「学生ポルカ」op.263
  ヨハン・シュトラウス1世:   「自由行進曲」op.226
  ヨハン・シュトラウス2世:   「アンネン・ポルカ」op.117
  ヨハン・シュトラウス2世:   ワルツ「酒・女・歌」op.333
  エドゥアルト・シュトラウス:  ポルカ・シュネル「粋に」op.221

 

 

ことしもいろいろお楽しみの趣向がありました。
ワインをのんだ後のズービン・メータの表情の変化がよかったです。
前半の固かった表情が一変、
和やかに愉しみながらの演奏スタイル。

そしてアンコールラストは、定番のラデツキー行進曲。
会場の手拍子を上手くさそっていたようです。

さぁ新しい一年の始まりです。

 

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