N の 祝祭日

映画、読書などのメモ

トロピカル・マラディ

2023-02-21 | chinema(アジア系映画)

 

シネマです。

タイのお話である。
私には、暗闇が恐怖だった。

★トロピカル・マラディ
原題:Tropical Malady
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
出演:バンロップ・ロノーイ、サクダー・ゲオブアディー
2004/タイ=フランス

「人間はだれでも猛獣使いであり、その猛獣にあたるのが、各人の性情だという。己(おれ)の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった」中島敦の「山月記」の一節が引用されたが、僕にはその意味がわからず、謎を残しつつ観た。


そもそも、密林と深海のお話は苦手でどうにもならない。
生理的に怖いのである。
事実、この映画はとても怖かった。
暗闇でいつ虎が襲ってくるか解らない恐怖がずっと続き、
恐怖感に襲われながら、長時間耐えた。
人の背後からカマラを回し続けるのは苦手だ。


前半は密林の山村で兵士のケンと村の青年トンが出逢う。
どうもゲイらしい二人のゆったりした時間が流れる。
一転、後半は、怪奇なお話にもぞもぞする。
“呪いにより、人間が虎に変身する”
というタイの民間伝承に基づく怪奇物語。

 


カンヌ国際映画祭2004・審査員賞、
東京フィルメックス2004・最優秀作品賞
と受賞が続いた作品である。
二度目の鑑賞となったが、
やはり、密林の中の暗闇はこわかった。 

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イップ・マン 完結

2022-10-29 | chinema(アジア系映画)

シネマです。
詠春拳の達人イップ・マン(葉問}の伝記アクションシリーズ第4作、完結編

 

 

★イップ・マン 完結
英題:IP MAN 4
監督:ウィルソン・イップ
出演者:ドニー・イェン、ウー・ユエ、ヴァネス・ウー、チャン・クォックワン、他
音楽:川井憲次
2019/香港、中国
2020日本公開


1964年、イップ・マンは、サンフランシスコで、
弟子であるブルース・リーと再会。
がんと闘いながらも、
異国の地で生きる同胞たちの誇りのため、
中国武術を広めるための最後の戦いを描く。

中国のプロバガンダのような内容もあるが、
高潔なイップ・マンやブルース・リーの
芸術的な武術を楽しむ作品。

イップ・マンの武術の誇りのために戦う精神は
弟子のブルース・リーへ。
その姿をただただ美しく描いている。

 

 

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台北の朝、僕は恋をする

2022-10-28 | chinema(アジア系映画)

 

★台北の朝、僕は恋をする
原題:一頁台北
英題:Au Revoir Taipei
2009/台湾・アメリカ
監督:アービン・チェン
撮影:マイケル・フィモナリ
音楽:シュ・ウェン
キャスト:ジャック・ヤオ、アンバー・クォ、ジョセフ・チャン、クー・ユールン、他

アメリカンナイズされた《台北物語》で、
これまで見てきた台湾映画とは、
少し表現感覚が違うように感じた。
軽やかなポップ感覚で一夜の逃亡劇を追いかける。
それはアニメ世界に通じる突き抜け感であり、爽快感でもある。
しかし多少なりとも《夜の台北》を知っている者には、
不思議なリアル感も感じさせてくれる。

 

この作品の監督アーヴィン・チェンはアメリカ育ちで、
エドワード・ヤン監督に師事しながら、キャリアを積んでいるらしい。
エンディングにおいて、
《エドワード・ヤン監督に捧ぐ》の言葉がある。
これからが注目の監督。

物語の展開は、お世辞にも魅力的とはいえない、
なんでもないお話ではあるが、
フレッシュな俳優陣が、
《台北の魅惑的な世界》
《スリリングな台湾の夜》
を駆け抜けたという感じの好印象作品。 

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台北に舞う雪

2022-10-11 | chinema(アジア系映画)

 

★台北に舞う雪
原題:台北瓢雪/Snowfall in Taipei
監督:フォ・ジェンチィ(霍建起)
キャスト:チェン・ボーリン、トン・ヤオ、トニー・ヤン、他
2009/中・日・香港・台湾


『山の郵便配達』で一躍有名になった
中国のフォ・ジェンチィ(霍建起)監督作品。
心休まる温かい内容の映画だろうとそれなりの期待を持つ。
でも台北に雪なんか舞うはずがなく、
その謎掛け見たいなタイトルも気にかかった。


さて、作品内容はほんとに癒し系。
いわゆる寄せ集め集団ですから、
いいとこ取りの映像イメージ優先型映画になるのはいたしかたない。
イケメンたちと個性的な可愛い女の子とたちの競演となれば、
もうそれだけで十分華やかな作品となる。

 

舞台が、タイトルの「台北市内」ではなく、
平渓線の菁桐というところ。
鄙びた田舎の街の様子ですが日本的情緒が残っている。
この辺り一帯は日本統治時代は金鉱採掘の土地だった。
苔むした屋根や、雨の街はノスタルジーをしっとりと感じさせ、
菁桐の街には、僕は安藤広重の浮世絵のような美しさを感じた。
今度台湾へ行く時はこの「菁桐の街」を訪ねてみよう。

 

天燈に思いを託すラストが印象的で、こういう風習は珍しい。
日本でもあるとは聞いたことはあるが、
元々は中国、福建省辺りの正月行事らしい。
あの諸葛孔明が発明したとも言いつたえられ、
「孔明灯」と言われるとか。
とても幻想的な風景である。
今は観光でやっている。


この映画の終わり方がどうもイマイチで、よくわからなかった。
台北に舞う雪のタネがわかった時、
「えっ、まさか、これが台北の雪???」
と。 

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エグザイル/絆

2022-09-05 | chinema(アジア系映画)

 

★エグザイル/絆
原題:Exiled 放・逐
監督:ジョニー・トー
キャスト:アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョン、ジョシー・ホー、ロイ・チョン、ラム・シュー、ラム・カー・トン、サイモン・ヤム、他
2006/香港・中国

 

香港ノワールの様式美満載であり、
久しぶりに血が騒いだ。
ハチャメチャな「ピストルごっこ」。


舞台は返還間近のマカオ。
かつて仲間だった5人の男たちは、
今や立場は異なり追う身と追われる身となっていた。
再会は銃撃戦と化し、
そして運命の歯車が動き出す。
物語は二転三転、銃撃戦の繰り返し。
そして思わず喝采を贈りたくなる見事なフィナーレへ!!

時代がどんなに変わろうと、
金よりも名誉よりも、
かけがえのない「絆」を守り抜く男たちを描く、
ジョニー・トー監督の最高傑作との呼び声高い。

 

もどかしいアホさかげんが人間臭く感じた。
銃声がパーンパーンと軽やかに渇いた響き。
その音は時にすがすがしさえ感じた、

 

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九月に降る風

2022-09-01 | chinema(アジア系映画)

9月になるといつも思い出す映画。

 

 

★九月に降る風
原題:九降風
2008/台湾
監督:トム・リン


台湾からの青春映画。
原題は「九降風」。
仲間と一緒に戯れる楽しさ、
ちょっとした背伸びしたい心境、
方向定まらず揺れる自分の心との戦い、
未来への憧れと不安、
異性への憧れ、、、、などなど、
高校生群像が描かれています。

この映画の中の出来事は、
自分の遠い記憶と重なり、
ちょっとセンチメンタルな思い出に浸りました。

 

監督の直球勝負的な素直な描き方が爽やかでした。
物語の時代は1996年の夏。
台湾での野球賭博事件がありましたので、
ちょっと記憶に残っています。


監督トム・リンさんの自伝的要素をたっぷり織り込んで、
甘酸っぱくもキラリと輝く高校生映画でした。
精神の不安定さを優しく見つめたカメラワークが若々しく活動的で、
新鮮な映像を見せていただきました。
まさに「降る風」のような新鮮映像です。
バイクで走るシーンが懐メロ的で沁みました。

九月の頃に台北を訪れたことがあります。
偶然ですが、映画に描かれているような優しい太陽の光を感じました。
ちょっと多めの湿気を含みながらも暖かみのある空気。
呼吸する空気の心地よさを感じました。 

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悲情城市

2022-08-31 | chinema(アジア系映画)

 

★悲情城市
監督:ホウ・シャオシェン
1989/台湾

 


この作品で、初めて、
監督の侯孝賢を知り、
俳優の梁朝偉(トニー・レオン)の姿を目に止めました。

あの
「九份の町」の石の階段がなつかしく蘇った。
今度来たら、
あの山に上ろうと思っていた山が写っていたのには、びっくり。

台湾の歴史を少しでも知っていたら、、、、
と嘆かされた作品です。

 

台湾での第二次大戦後直後の時代がもうひとつ理解できていないので、
ストーリィが正確に掴みきれないのが残念。
丁寧で自然なカメラワークで、
激動の時代に翻弄されながらも必死に生きた人間たちを愛しく表現している。
淡々とした語り口がより切なさを感じさせた。
たまらなく愛しい。


いいものを観た時の幸福感。
私の台湾映画愛のスタートにたつ作品です。 

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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

2022-07-01 | chinema(アジア系映画)

 

★冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
原題:復仇
監督:ジョニー・トー
キャスト:ジョニー・アリディ、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュ
2009/フランス=香港


男たちの熱い友情と壮絶な別れ。
ジョニー・トーの「ノワール・アクション3部作の完結編」。
前作「エグザイル」の熱さに透徹した凄みが加わった強烈な印象.


冷たく透徹した虚無的な作品。
記憶を失っても復讐の思いだけは消えない男。
男たちの銃撃戦はまるで子供の遊びのようだ。
おなじみの殺し屋役アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュの3人に、フランスからジョニー・アリディが加わり壮絶なガンアクション映像を堪能する。

ほんのひと時ではあるが息する事も忘れる緊迫した世界に浸った。 


Noir(ノワール、ノアール)はフランス語で黒という意味。
フィルム・ノワール (Film noir) とは、
虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画を指した総称である。

 

 

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天使の涙

2022-06-29 | chinema(アジア系映画)

 

 

香港が揺れる。


★天使の涙
原題:堕落天使
監督:ウォン・カーウァイ
出演:金城武、レオン・ライ、ミシェル・リー、他
1995/香港

 

 

邦題と原題が真逆のすばらしさ。
そんなに期待しないで観たんだけど、うーむ、よかった。

ウォン・カーウァイのカメラアイが魅惑的であり、
香港の街の猥雑さ、無国籍風をワイドレンズでばっちり。
時々、モノクロ映像をはめ込んだり、
お得意の《ゆらぎ》をみせながら、孤独感を漂わせる。
不思議な感覚 。
だが、ちょっと癖になりそうな映像である。

 

 

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恋する惑星

2022-06-28 | chinema(アジア系映画)

 

★恋する惑星
英題:Chungking Express
監督:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武、他
1994/香港


邦題では、えっとどうもという感覚になるが、
映像を観るなり、
《ワァー、映画だぁー》と思わせる魅惑作品。
ぞくぞくっとする精気、活力が溢れている。
なんといっても 金城武、トニー・レオンの立ち振る舞いが若々しい。
金城武の恐るべきバイリンガル。
彼はデビューのころからちょっとコミカル。
フェイ・ウォンの魅力的な大きな瞳。
トニー・レオンの眼が清らかである。
チェックのシャツが似合う好青年。
出演者たちの眼が未来に向かって輝いている。

 


アメリカへの憧れが描かれ、
《夢のカルフォニア》がポップに響く。
この時代は、北京よりもアメリカやヨーロッパの影響がまだまだ強かったのでしょう。
アメリカへ行くことが夢、
アメリカで上映されることがステイタス。


1994年、香港はまだイギリスの植民地だったころの物語。
中国に返還されない頃の、
魅力たっぷり自由たっぷりの香港の街を堪能する。 

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幸福路のチー

2022-05-16 | chinema(アジア系映画)

 

シネマです。
台湾からの快作アニメ。

★幸福路のチー
原題:幸福路上
監督:ソン・シンイン
主題歌:「幸福路上」(ジョリン・ツァイ)
声の出演者:グイ・ルンメイ、ほか
2017制作/台湾
2019日本公開


アニメの力強さに驚きました。


初めは、ちびまる子ちゃん風の絵をみて、
これはほのぼのとした物語かとおもいきや、
物語の展開がすすむうちに、
これはとんでもない快作と思い始めました。

力強い絵作り、
時事性、社会性の強いリアルなテーマ、
マルジャン・サトラピ監督の『ペルセポリス』を思い起こしてくれました。

ディズニー風の人物の動きを取り入れたり、
ベルセポリスのような感情表現を取り入れたり、
色彩は絵本風だったり、
ちょっぴり高畑勲風だったり、
と、とにかく刺激的。

 

おばあちゃんや両親の優しい想いには泣けます。
独り立ちしてゆく台湾女性の苦悩と逞しさに共感。


チーの声はグイ・ルンメイが演じていますが、
実写映画しても面白そうです。

 

 

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ワンダフルラジオ

2022-01-22 | chinema(アジア系映画)

シネマです。

 


★ワンダフルラジオ
監督:クォン・チルイン
出演:イ・ミンジョン、イ・ジョンジン、イ・グァンス、
2012/韓国


心をとらえるラジオ番組が完成するまでの過程を描き出した映画。
主役のイ・ミンギョンは癒されるタイプ。
韓国映画ほとんど観ないが、
こういう癒され映画を観ると
韓国映画ファンの気持ちもわかるような気がする。

サブストリーではあるが、「君に捧ぐ歌」シリーズもいい。
ありがちな話ではあるが、
ラジオ番組が継続するには必要だった。
ワンダフルラジオ。

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共犯

2020-08-13 | chinema(アジア系映画)

台湾映画には
興味深い学園モノが多い。

 

 

★共犯
原題:共犯 Partners in Crime
監督:チャン・ロンジー
台湾:2014年

《台湾青春映画の新たな一ページとなる作品》
という触れ込みに惹かれて観ました。
台湾青春映画は時代の世相や風俗をタイムリーに反映させ、
しかもナチュラルな表現で僕は好きなんです。
今回の作品は、SNSと孤独がテーマ。

 

 

孤独って難しいテーマだなぁと思いつつ、
つい前のめりで観てしまいました。
日本のマンガ原作のような甘い思春ものではありません。
結構ビターな社会性ある仕上がりになっていましたが、
何処かツボを外しているようにも感じました。
透明感ある映像に任せて、
説明描写がちょっと不足しているのかも、、、

 

 

青春の儚さ、痛さ、脆さが詰まった作品ということで、
《触れ込み》通り、でした。
イチオシ台湾青春物語。

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恋人たちの食卓

2020-08-03 | chinema(アジア系映画)

 

★恋人たちの食卓
原題:飲食男女
英題:Eat Drink Man Woman
監督:アン・リー
出演者:ロン・ション、ウー・チェンリェン 他
1994/台湾

台北の圓山大飯店の元コック長である男と三人の娘たち。
単純に三姉妹物語かと思っていたら、
最後にとんでもないオチがあった。


お父さん役のロン・ション、誰かによく似てるなぁとおもいつつ。
そう、藤竜也にびっくりするくらいそっくり、似てるなぁ。

それぞれの物語は、うん、まぁそれとして。
今回はその料理。
さすが、美味そう。

(goo映画より)
現代の台湾を舞台に、美しい三姉妹それぞれの恋愛模様が繰り広げられる1編。100種類以上にも及ぶ豪華な中華料理の数々が物語を彩る。監督・脚本・製作協力は前作「ウェディング・バンケット」のアン・リー。脚本はリーとワン・フィリン。共同脚本と製作協力は、「イン・ザ・スープ」のジェイムス・シェイマス。製作はシュー・リーコン、撮影はリン・ジョング。音楽は「ウェディング・バンケット」「イン・ザ・スープ」のマッダー、美術はリー・フーシンが担当。出演は「愛情萬歳」のヤン・クイメイ、「ゴッド・ギャンブラー 完結編」のン・シンリン、「青春神話」のワン・ユーウェン、「ウェディング・バンケット」のラン・シャンとウィンストン・チャオほか。

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夏至

2020-08-01 | chinema(アジア系映画)

 

★夏至
原題:A LA VERTICALE DE L'ETE
監督:トラン・アン・ユン
撮影:リー・ピンビン
2000/ベトナム=フランス

「夏至」をみながら、色彩の艶っぽさに改めて驚いた。
透明な「グリーンの世界観」に、
ちっぽけな自我が溶かされてしまいそう。
三姉妹のそれぞれの物語ですが、
大写しで蒸せるような人間の表情がすばらしく。
そしてさらに、、緑と青を基調とした、
フィルムの透明感が美しく。
雨の表情もゆったりとし、
時間が静かに過ぎゆく。


演劇の世界を目指す兄とまだ学生の妹。
一緒に暮らしているが、
何故かカップルのように写している。
朝起きると流れる曲が、ルー・リード。

曲が流れたときは、
「えっ、あれっ?」耳を疑ってしまった。
二人のストレッチとルー・リードの音楽リズムがぴったり。
これには驚きです。

兄妹なのに、何故か、朝だけふたりでストレッチ。
この部屋だけ特別にセッテイングされているようなスタイリッシュ空間。
そして、ルー・リードの音楽。
それが、この兄妹の一日の始まり。
何かのCMフィルムのように流れるような映像。

 


この作品は、2000年のカンヌ国際映画祭で公開。
監督はトラン・アン・ユン
そして撮影カメラは李屏賓(リー・ピンビン)

 

まったく《癒しの映画》です。

 

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