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《アリス=紗良・オット》の華麗なピアノ

2010-07-17 | 音楽

 

★京都市交響楽団第537回定期演奏会
出演者:広上 淳一(常任指揮者)
     アリス=紗良・オット(ピアノ)
     富岡 明子(メゾ・ソプラノ)
曲目等:シベリウス:交響詩「フィンランディア」 op.26
     グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16
     バーンスタイン:交響曲第1番「エレミア」

 


席は一階の中頃辺り、音楽を聴くにはちょうどいい辺り。
日頃の疲れが溜り、初めのシベリウスから眠気に襲われ、
今日の広上さんは冴えないなぁとぼやき、
(失礼をすみません)
2曲目の赤いドレスのアリスが登場してのグリーグの出だしまでおぼえていたが、
途中は珍しくも意識を失ってしまった。
そして、終わり辺りで目覚め、グリーグが終わってとりあえず拍手。ぱちぱち。


そこから異変が起こる。周りの異常なアンコール拍手に、予定通りかどうか突然椅子にドスンとすわりリストの《ラ・カンパネッラ》を弾き出した。

えつ? 
なんと軽やかな響きの超絶技巧
30分近くグリーグを弾いて、そしてアンコールにこれ?
あんぐりと口が開く感覚。
ポカーン。
多少の乱れを感じるもこの曲をこうも簡単に弾いていいの?
アンコールですぞ。

再び拍手。
アリスはすぐに観念してまたもドスンとすわり、《ワルツ》
でもこれはもう余分でした。


すぐに今日のプログラムリーフを読む。
アリスは1988年生まれ。
まだザルツブルグの音楽学校に通う学生である。
凄い新星に出会えたことを幸運に思う。 
今後の活躍を祈る。

 

コメント
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