金曜日より、およそ半年ぶりの東京である。
夜の東京はどうなっているか、
気にはなっていたが、
やはり想像以上に大きく変化していた。
この夜景のように、
人々の家の灯りにはそれほど大きな変化は見当たらないが、
商業活動、営業活動の節電への配慮は、かなり徹底している。
節電といえば聞こえがいいが、
《電力不足への危機感》からくる自粛である。
ビルに取り付けてある電飾看板はほとんど消え、
路面店の電飾看板もほぼ消滅。
夜の東京は怖いくらいに暗い。
この東雲キャナルコートのように、
灯りも含めデザインされた街は、
全体的に大きな変化はないが、
繁華街や商業ビルなどは、
夜の照明があってこそ存在感があり、
ネオンの輝きを失った街は、突然に《奇っ怪な闇》を作り出した。
不安定な闇の出現である。
この闇に慣れるには、
相当の強靱な精神力がいるような気がする。
その後
月曜の夜、京都に戻った。
京都の闇は好きだ。
