あの人もこの人も そぞろ歩く春の街

2014-03-13 19:51:35 | 折りに触れ思うこと

「あの人、何が楽しみで生きているんだろうね?」なんて事を話題にしたりする。  じゃあ人ってそんなに楽しんで明るく生きているのだろうかと考えると、それはどうなのだろう。  仕事をしていた頃の一時期「今が一番幸せだ」と感じた時があった、その部署での自分の立場と人間関係に。  今になって思うとそれはほんの一瞬だったし、現在に至っては「歳と取って良い事なんて何にもない」と云うのが持論になった。  良い事ってなんだろう?何にもないってどうしてだろうと考えると、自分の中でははっきりと結論がある。 それは暮らしの余裕と、それに左右される気持ちのゆとりだ。


人は一人では生きていけないというけれど、そんなことはないとも思っていた。  必要最小限の人とは関わらなくてはならないけれど一人でも生きていけるものだと。  けれど、いずれ肉体は衰え壊れ滅びていく・・・・・やっぱり・・・・・物理的に・・・・・人は・・・・一人では生きていけないんだな~~
元気で生きていたい!そして元気なうちに逝きたい! 最小限のお世話だけかけてじゃあねって。  そんなことを考えていたら随分と久しぶりにクラスメートから電話が来た、しかも二人から。

「元気だった~?」 「うん、まぁ変わりないよ」
「家でテレビ見てるのが一番いいわ」 「え~そうなの?同じだね」 意外だった、割と社交的だったから。  そして先ずスポーツを見ると云ったのも意外だった。  いっぱい喋ったなぁ~スポーツの事。  もう一人のクラスメートも意外なことを言った。
「どうして引っ越したの? 帯広へ出ておいで」
「〇〇ちゃんの人柄なら、何かあったらクラスのみんな駆けつけると思うよ」・・・・だって、何それ?って話だ。  彼女はここ数年で大病を何度もして、2年前のクラス会も欠席していたけど、とても元気な電話の声だった。  散々食べ歩きもし、旅行も行きつくしたけど、今年は東京の桜を船で川から眺めたいんだって。 結構な話でございました。

そう、引っ越し、もう2年になるんだ。  とりあえず必要なものだけ運んで親と二人そそくさと越して来た4月だった。  先日、保険屋さんが更新の手続きをしに来て、何度もお世話をかけたその親が亡くなったと知り驚いていた。  私でさえ考えもしなかった事だったから当然だろう。

今日も穏やかに晴れた良い朝だ、休みが嬉しい。  ささやかな良い事を寄せ集めると、幸せな一日だったと思う日がいっぱいある小さな暮らし。