
昭和30年代、旧本部の講習に、長崎の受講生がいました。
初めて来られたようで、何となく落ち着きがありません。
手には痛々しく、包帯が巻かれていました。
その時のみ教えは、「子供のごとくあれ」でした。
2日目が終わり、その方が風呂に入ってるときに、本庁の先生に尋ねました。
「子供のようになるには、どうしたらいいんでしょう?」
答えは、子供は素直だもんね。
ところで貴方のそのあげている手はどうしたの?
「お湯に濡れないようにしているのです。」
子供は、そんなに心配しますか?
子供はどうする?
何にも考えずにつけますね。
そうでしょうね?
その話を聞いて、素直に手をお湯に浸けてしまいました。
衛生面の話はおいといて、それをきっかけに包帯をとり、
朝は顔を両手であらい、みるみる病気のとらわれから解放され、
膿もとまり、どんどん良くなっていきました。
その病気は、脱疽という難病でした。
指先から腐っていく病気です。
榎本健一という喜劇役者が、脱疽で両足を切断しています。
その受講生に、何で子供になれを信じて、風呂のなかに手をつけたの?と聞いたところ、
御神尊様が受講生のなかを廻られたとき、その方の手を見て、どうしたのか?と聞かれました。
脱疽です❗️というと、
突然両手に腐り行く手を挟み、辛かったろう、苦しかったろう!と
大粒の涙を流されたそうです。
腐れて汁がでて、みんな逃げて避ける病気なのに、この方は頬づりをしてくださった。
よし!このかたについていく。
この方の言われる通りにしていくんだ。と決心したそうです。
その悟りが道を開き、病気即決を頂きました。
そして、笑いを忘れた人生を取り戻したことが、最も大切でした。
今泣いたカラスがもう笑う!
子供は、純粋無垢。
神様の願いが、直ぐに届きます。
合掌