カウンターにおいてくるもの 2006-11-27 19:17:38 | 流水子 オーク材の傷だらけのカウンター、手前の丸みを手の腹で包み込むようにしながら、小さく行ったり来たりゆっくりと撫でる。塗り重ねられたニスの剥れが、そのまま色を落ち着かせている。 目の前に置かれた皮のコースター、テイスティンググラスの古びた琥珀色は、その色が褪せる事はない。チェイサーのグラスは、アイスで冷やされカウンター上の止まりかけた時間を含む空気は、そのグラスの肌にぷつぷつと含んだ水分をはじき出させ . . . 本文を読む