『流水子(るみこ)!』
波の中から私を呼ぶ声がする。真っ暗な闇、打ち寄せる波の音以外何も見えない。腰を下ろしているベンチのような流木は、いつからここにあったのだろうか。こんなにも大きなものを、波は、海は、知らない遠いところから運び、打ち寄せ、ここに置いた。波はその力で、何でも運んでくるのだろうか。それとも何もかもを飲み込んでいくのだろうか。知らない場所から、知らない場所へ、何もかもを運んでいくとい . . . 本文を読む
あなたに伝えたい、
言葉や思いは、
いったい何処にもっていけばいいと言うのだろう。
あなたは、いつでも此処にいるよ。
そう言うけれど。。。。
確信を持てないものを、
目に見えないものを、
時々は信じられなくなるときがある。
心が強さを無くし、
立っていることすらも困難なとき。
どうしてあなたは側にいて、
私を抱きしめてくれないのだろう。
もどかしい、
歯がゆい思いを、
い . . . 本文を読む
「わぉ~~、もうこんな時間だぁ」
三度目の事務所。遅い時間になってから戻ってきた弟と二人、それぞれの仕事に。
ふと時計をみると、午後10時。
お出かけ(遊び)の亭主より先にもどらないと・・
「先に着かないと、『なにやってる!!(怒)』って言われちゃうわ。」
とさらに拍車をかけて仕事を片付ける。
「なにやってるって、あんたこそなにやってるよ!ってたまには言ってみたら?」
とぼそっと弟。
確かにねぇ、 . . . 本文を読む