ステージから会場に、オレンジのライトが走る。そのライトの光にあふれそうな涙が光る。指を組んだ手が唇の振るえを抑えるえように。
今頃あのナンバーを聴いているのだろう。流水子のあの日の涙が鮮明に思い出される。
「今年も一緒にあの歌を聴くことはできないようですね。」
短い携帯からのメールが、立ち上げたパソコンの受信フォルダーに残っている。あの日からまた長い時間が流れている。共に歩くことを許されなかった二人に、空白の時間は空を流れる雲のごとく、誰も気に止めることもなく過ぎている。それなのに、日々深く繋がる想いを感じるのはなぜなのだろう。立ち入ることはできない互いの生活の中で、自分以外に開けることができない箱の鍵を、互いの心の中にだけ持ち続けている。
「心はいつでも寄り添い触れ合っているのに、
いつまた逢えるのかなんて、二人とも言わないけど。
逢えるよ、必ず二人が出会ったように、
だれにも気付かれずにときがすべてを運ぶように・・・」
届けられた一枚のCD。パソコンから流れる想いあふれた歌い方に、流水子の言葉が重なる。想いを込めて言葉を歌にするその声に。
短い文字の中に、想いだけを伝えてくる。喜びや悲しみや、楽しさや寂しさを、打ち寄せる波のように気まぐれに。
その度にやりきれない思いがつのり、触れ合うものが心だけなのだと確認する。あの涙を拭ってあげるとこもできないまま、時だけが静かに音もなく駆け足で過ぎていく。
今頃あのナンバーを聴いているのだろう。流水子のあの日の涙が鮮明に思い出される。
「今年も一緒にあの歌を聴くことはできないようですね。」
短い携帯からのメールが、立ち上げたパソコンの受信フォルダーに残っている。あの日からまた長い時間が流れている。共に歩くことを許されなかった二人に、空白の時間は空を流れる雲のごとく、誰も気に止めることもなく過ぎている。それなのに、日々深く繋がる想いを感じるのはなぜなのだろう。立ち入ることはできない互いの生活の中で、自分以外に開けることができない箱の鍵を、互いの心の中にだけ持ち続けている。
「心はいつでも寄り添い触れ合っているのに、
いつまた逢えるのかなんて、二人とも言わないけど。
逢えるよ、必ず二人が出会ったように、
だれにも気付かれずにときがすべてを運ぶように・・・」
届けられた一枚のCD。パソコンから流れる想いあふれた歌い方に、流水子の言葉が重なる。想いを込めて言葉を歌にするその声に。
短い文字の中に、想いだけを伝えてくる。喜びや悲しみや、楽しさや寂しさを、打ち寄せる波のように気まぐれに。
その度にやりきれない思いがつのり、触れ合うものが心だけなのだと確認する。あの涙を拭ってあげるとこもできないまま、時だけが静かに音もなく駆け足で過ぎていく。
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