美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

ホルモン・内分泌疾患(内科)51

2008-03-08 10:55:42 | 医学用語集
下垂体腺腫:

【原因】
下垂体腺腫とは、前葉部のホルモンを産生している細胞が腫瘍化し、大きくなってくものである。
【症状】
症状には、ホルモンが過剰に分泌されることによるホルモン異常症候群と、腫瘍が大きくなることによる局所の圧迫症状とがある。ホルモン産生の腫瘍は、ホルモンの種類によって症状がことなる。プロラクチンサンによる場合は、女性なら無月経と乳汁分泌が、男性なら精力減退とインポテンツがあらわれる。成長ホルモンの場合は、末端肥大症があらわれ、慢性化すると糖尿病と高血圧が懸念される。一方、ホルモン非産生性の腫瘍では、腫瘍が大きくなって、上方で視神経を圧迫し、視野の障害や視力営力低下の症状がでる。
【治療・対策】
外科療法、放射線療法、および化学療法などがあり、それぞれの腫瘍のタイプや大きさ、症状、年齢などによりまちまちで医師の判断に従う。



偽アルドステロン症:
【原因】
漢方に配合される生薬の甘草を服用したとき。高血圧や糖尿病のひとは要注意である。
【症状】
浮腫、血圧上昇、低カリウム血症、体重増加など。
【治療・対策】 
長期服用時は、定期的に血液の検査を受け、複数の漢方を併用する場合は注意する。 症状があらわれたら、早めに受診する。



クラインフェルター症候群:
【原因】
クラインフェルター症候群とは、染色体が47XXYを示し、Xがひとつ余計に存在する男性の病気のこと。
【症状】
男性ホルモンが正常に分泌されず、成人しても第二次成長が見られず、女性化乳房が形成される。精子形成が機能しない。また、比較的手足が長い体型を示す。
【治療・対策】
テストステロンの投与
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ホルモン・内分泌疾患(内科)50

2008-03-08 10:54:41 | 医学用語集
アジソン病:
【原因】
アジソン病とは、副腎の組織が、副腎の結核感染か自己免疫によって破壊されて副腎ホルモンが不足することによって発症する病気のこと。コルチゾール、アルドステロン、副腎アンドロゲンの分泌に支障をきたす。
【症状】
コルチゾールが不足した結果、倦怠感、脱力感、体重低下、食欲低下などの症状があらわれる。また、アルドステロンの分泌低下により、血圧が低下する。
【治療・対策】
コルチゾールの適切量を追加的に服薬する。

ACTH:
ACTHは、副腎皮質刺激ホルモンとも呼ばれ、副腎に作用してコルチゾールや副腎アンドロゲン(男性ホルモン)の産生を促す働きをするホルモンである。また、皮膚の色素を決定する機能を持ち、分泌が低下すると、本来色素が沈着している部分が薄くなる。


下垂体 :
下垂体とは、多くの種類のホルモンが分泌されて、体の働きの調整が行われている、生体にとって大変に重要な組織である。下垂体は、トルコ鞍といわれる、頭蓋底の骨のくぼみに存在し、脳とは下垂体茎とよばれる細い茎のような組織でつながっている。前葉、後葉に分かれていて、前葉では成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンが、後葉では抗利尿ホルモンが分泌される。
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