映画「建築学概論」を観てきました。韓国では記録的なヒットと共に、初恋ブーム?を巻き起こしたという恋愛映画という事で、ちょっと私の柄ではないとは思いましたが、知り合いの勧めもあり、久しぶりに家内と映画館に足を運びました。(さすがにこのタイプの映画を男1人で観る勇気はありません!)映画は、会社の建築士として働く男性のもとに、15年ぶりに大学時代の初恋の女性が現れ、家を建てて欲しいと依頼するところから始まります。大学時代の過去の二人の出会いから別れを同時に描きながら、初恋(チョッサラン)というものの純粋さ、せつなさ、そして成長していく男女の現実を韓国映画らしく郷愁たっぷりに表現しています。
韓国では女性に負けず劣らず男性陣の指示も多く得たという「建築学概論}ですが、実際に建築士から転職したというイ・ヨンジュ監督曰く「そもそも男性が、恋愛ものが嫌いなんてありえない。なぜなら、男性というものは女性が好きだから」との弁には妙に納得するところです。日本の生命会社の調査によると、初恋の人とゴールインする確率は約1%と100人に一人という希少さがあるうえ、「初恋のひとに再開したいか?」という問いYesと多く答えたのは女性よりむしろ男性でした。また「再開したい理由」は、男女とも相手の近況が知りたいがトップですが、男性の場合「当時好きだったことを相手に告白したい」が女性に比べて明らかに多いのが特徴です。これに対して女性が初恋の男性に再開したい理由で多いのは、「相手のルックスがどう変わったのか見てみたい!」です。昔の彼女から急に連絡が来てもよほど容姿に自信がなければ躊躇うところですね。恋愛、特に初恋に関しては、男の方が切実に、ある意味女々しく?記憶の中に刻まれているようです。
聖家族教会(サグラダ・ファミリア)やグエル公園などで知られる著名なスペインの建築家 アントニ・ガウディは、学校の先生をしていたペピータ・モレウという女性に初恋をしますが、結局失恋し生涯独身で過ごしました。この事が彼の建築学概論にどんな影響を与えたかは不明です。
’男は愛する女の最初の男になる事を願い、女は愛する男の最後の女になる事を願う。(オスカー・ワイルド)’