美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

金の女、ダイヤの男?

2009-09-25 19:09:06 | Weblog

 

金の女、ダイヤの男?

 

古今東西、‘ひかりもの’いわゆる宝石、貴金属の類いは人間にとって魅力的なもののようです。勿論 単純にキラキラと輝き綺麗だからということもあるでしょうが、その希少性を高めることで、富や地位、権力の象徴としても重用されました。それは、現代でも同様で、身につけているもので 自分を誇示し、無視されないように飾ることは男女ともにあることです。そして、韓国と日本を比べると、やや韓国の人のほうが、ひかりものをより好む傾向がある観がしますが、今回は韓国で使われている金の女、ダイヤの男という言葉の話です。まず、金の女つまり ゴールド・ミスという言葉ですが、オールド・ミスというやや未婚の女性を揶揄した表現から進化したもので、「経済力をもち周囲にも認めながら、悠々自適にシングルライフを謳歌する女性。」という意味のようです。先日 このゴールド・ミスの代表の一人であった「チャングム(大長今)の誓い」のイ・ヨンエさんが電撃結婚をして世の男性たちを落胆させましたが・・・さらに高収入・高地位になるとプラチナ・ミスというそうですが、何かどこかのクレジットカードみたいですね。一方 ダイヤの男 ダイヤ・ミスターですが、こちらは「高学歴でリッチ、身だしなみにも気を配る30、40代の専門職の独身男性。」のことでキラキラ ダイヤモンドのように輝く男だとか。どちらも今の韓国の世相を反映した男女の理想像なのかもしれませんが、家族よりも自分個人の生活、趣味を重視した一見優雅な生きかたが、本当に望んでいるものなのか、あるいはイミテーションやメッキではないのか、彼ら自身もわからないかも知れません。

 

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○○の都パリ

2009-09-17 17:14:26 | Weblog

 

○○の都パリ

 

久しぶりの休みを利用してフランスにン行ってきました。フランスといえば花の都パリ。歴史と芸術の中心として、凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム寺院、ルーブル美術館など観光名地だけではなく、街並み自体が 訪れる人々を魅了する場所であることは 間違いないでしょう。日本、韓国など戦後 経済的には発展を遂げたアジア諸国や 超大国であるアメリカでさえ、ヨーロッパに対して抱く ある意味コンプレックスは、致し方ないとも感じます。

 

ただ、今回パリに何度か訪れたという人の話を聞くと、ここ数年 スリ、置き引き、窃盗などの軽犯罪が急激に増加したとのことです。観光地にスリはつき物と言っても、パリでのこのような治安悪化の原因は、アルジェリアなどアフリカ諸国やアラブ系移民の受け入れと関連があるようです。欧州諸国の共通の問題である少子高齢化による労働人口の確保のため、始めた移民政策ですが、不況に伴い、真っ先に解雇の対象になるのも彼らであり、職を求めたデモ行進は、私の滞在中も遭遇しました。2006年に 移民の選別、つまり技術者を優遇し、国家の利益に伴わない場合は入国を制限する法案を掲げた当時内相のサルコジ氏が 国民の支持を受けたのもこういった背景があったからでしょうか。一時 治安の悪さで欧州有数であったスペインが、2年前からの移民規制で急速に犯罪件数が減少した事実も、知りつつも、一部特権階級から民衆の為の国を目指し、市民革命を成功させ、自由、平等、博愛を掲げた三色国旗のフランスならではのジレンマがあるかも知れません。

 

社会内部にある問題は別として、パリの世界的ブランド価値は衰えません。パリ中心からやや離れたビル街では、世界の有名企業の看板が見られました。特に 目に付くのが 日本と韓国の会社です。最もブランド好きな国の証明でしょう。

 

 

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地震 雷 火事 おやじ??

2009-09-13 11:10:34 | Weblog

 

地震 雷 火事 おやじ??

日本では怖いものをあらわすことわざで 地震、雷、火事、親父というのがあります。親父は別として、昔から天災、災害の恐ろしさを体験した人々の率直な気持ちでしょう。特に 地震に関しては、半分諦めにも似た感情があるようです。今以上に 地域に住み着き、それ程 生活の場を移動することが簡単ではなかった時代は、地震が来たらどうすることもできず、祈るしかないのも当然かもしれません。

 

ただ、日本に来た韓国人にとっては、地震は経験がない人がほとんどで、「きたらしょういがない。」どころか動転し、トラウマになる人までいるようです。しかし、韓国は日本のように地盤が断層の境界上にないとは言え、もっと深部でおきる地震に関しては、十分起こりうるといいます。「朝鮮王朝実録」では1681年に大地震が起きた記録があり、マグネチュード7クラスであったと予想されています。また、韓国気象庁が1978年より地震観測を始めてから、年々その観測数が増加しているとも伝えています。 まさに 「地震は忘れたころにやってくる。」ものかも知れません。

 

話はそれますが、怖いものの代表としての‘親父’。日本の子供にとっては、もはやピンとこないでしょう。アジア地域のアンケート調査では、「父親の権威」に関して、同意する意見が、中国、台湾、韓国では まだ80%を超えるものの、日本では50%足らず、‘怖い’親父は過去の遺物と化しています。しかし、そもそも 「地震、雷、火事、親父」のおやじは語源では、「地震、雷、火事、山嵐(やまじ)」の‘やまじ’が‘おやじ’に訛ったらしく、山嵐つまり台風のことだったと聞いて 納得しつつ、やや寂しく感じるのは私だけでしょうか?

 

 

 

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