美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

もてる男の作り方

2008-10-04 17:00:34 | Weblog

もてる男の作り方

 ある著名な年配の学者が、あなたの夢は何かと聞かれたとき、一度でいいから女性にもててみたいと答えたという話があります。半分はユーモアであったとしても、かなり本音の部分もあったのではないでしょうか?表に出さないだけで女性以上に男性のそのような願望は切実に感じます。

 一人っ子政策の影響と男児優先思想が重なり、中国は深刻な男女不均衡による男性の結婚難が社会問題になっています。韓国も一時、男子優先の伝統からかなり男女均衡が崩れましたが、IMF危機後の出生率の低下から最近はだいぶ改善されてきたようです。

 しかし、同時に女性の晩婚化、結婚観の変化からやはり男性の結婚難は、特に地方において深刻なようです。先日、韓国で富豪の娘の結婚相手として新聞広告で募集したところ、様々な結婚条件があるにもかかわらず瞬く間に40人以上の応募があり、結局一人の医師が選ばれたとの記事が紹介されていましたが、こんな男性版シンデレラストーリーも世相を反映する一例かもしれません。

 男性のもてる条件というと、勿論 富、名声、社会的な地位などステータスが影響するだろうことはある面当然かもしれませんが、‘だめ男’にむしろ惹かれてしまう独立した女性が増えていることなど聞くと純粋?な意味での魅力的な要素、外面はというと非常に難しいものです。マネキン業者が男性マネキンの顔はどう表現しても不満がでるため、結局 顔なしにするという話を聞いたことがあります。時代的には、眉の濃いやや筋肉ばった男らしさより、やや中性的やさしい顔つきが好まれる傾向にはあるようです。

 当クリニックにもそんなもてたい、いい印象を与えたいという男性患者さんが多くみえます。私としてはまず、その人の話を聞いた上で、専門医の客観的立場から本人の単なるコンプレックスから来るもの、具体的に形成外科的な治療が有効なものを判断しカウンセリングを進めます。

 意外と自信を持ってもらう助言だけで喜ばれることもあります。美容外科が精神外科ともいわれる所以です。その点から魅力的な顔の作り方を一つアドバイスするとしたら、顔は見られることで成長するということです。インターネットを中心とした匿名、匿顔の時代だからこそ、むしろ積極的に人と触れ合い、見られていることを意識すること、これが魅力的な顔のための第一歩だと思います。

『東洋経済日報2008.7.25掲載』

アジアン美容クリニック

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒーローの顔、悪役の顔 | トップ | ストレスと火病 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事