美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

血液・血管・リンパの病気 (内科) 04

2008-03-29 08:35:37 | 医学用語集
静脈

【部位・構造】
静脈は末梢から血液を集め心臓に向かって走る脈のことで、心臓から出たか動脈が毛細血管となって前身を巡ったあとに心臓に戻る血管のことである。静脈は動脈に比べると、壁が薄く、筋は未発達である。
静脈は浅静脈と深静脈に分かれ、前者は皮膚と筋膜との間を走るものであり、一方後者は動脈に伴行する脈のことをさす。
動脈よりも皮膚により近いところに存在しており、通常皮膚の下に見える血管は主に静脈である。動脈に比べて血圧が低く、血栓が出来たり血管が詰まりやすく、深部静脈血栓症や静脈瘤などが起こることがある。特に脚についている静脈弁(逆流を防ぐ弁)が壊れるなどして起こる下肢静脈瘤は多く見られる疾患である。



悪性リンパ腫

リンパ組織を構成するリンパ節,脾臓,扁桃などの細胞が悪性化し,増殖する血液のがん。
【原因】
原因は不明だが,ウイルスの感染,免疫不全や遺伝子の異常などが原因の一つと考えられている。
【症状】
皮膚表面近くのリンパ節が腫れて,ぐりぐりができる。ぐりぐりは押しても痛くはないが,進行すると何箇所にもできてきて,発熱,体重減少,寝汗などがあらわれる。
【治療・対策】
放射線療法,薬物療法,骨髄移植などを行う。また,悪性リンパ腫が胃や腸などの臓器に発生した場合は,切除手術を行う。



解離性大動脈瘤

大動脈の壁に裂け目が生じ,中膜内に血液が流出し,大動脈が真腔と解離腔に分離され,解離腔が拡大しこぶになった状態。
【原因】
先天性のもの,大動脈炎,自己免疫疾患,妊娠などによる原因が考えられている。
【症状】
胸部もしくは背部にバットで殴られたような激痛がおこり,ショック状態になる場合もある。次第に,痛みは下方に移る。また,意識消失,四肢麻痺,腹痛,下血,腎不全,心不全などを併発することがある。
【治療・対策】
極めて重篤な経過をたどるため,できるだけ早く治療する必要がある。薬物療法,手術などが行われる。
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