美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

指導者の性別

2013-01-24 13:20:38 | Weblog

 

 韓国法務部によると今年の司法試験合格者のうち女性の比率は41.7%で、過去最高と発表されました。日本の25.9%と比較してもかなり高い比率であることがわかります。また日本の国家公務員1種試験に該当する行政考試は過半数を超えた51.2%、外交官試験に至っては31人中21人と合格者の70%近くが女性という結果になっています。数字だけ見ると、少なくとも法、官、外の分野では、女性がその役割の中心を担っていく日も遠くないように思われます。私が学生の時代、医学部での女子の比率は2割弱でしたが、成績はというとほとんど上位は独占していましたので、その真面目さ、優秀さを考えると、資格試験におけるこの結果は不思議ではないかもしれません。さらに、韓国は男子の場合、徴兵義務が重なるため、長くコツコツ続けなければいけない勉強では、やや不利な面があるとの声もあります。

 今度の韓国大統領選挙は 奇しくも男女候補の一騎打ちの様相になりました。初の女性首相はすでに誕生しましたが、大統領となれば当然韓国初となります。しかし、広く世界を見れば、ドイツのメルケル首相)、オーストラリアのギラード首相、タイのインラック首相、ブラジルのルセフ大統領、インドのパティル大統領、アルゼンチンのフェルナンデス大統領、コスタリカのチンチジャ大統領、リトアニアのグリバウスカイテ大統領、リベリアのサーリーフ大統領など多くの女性リーダーが活躍しています。特にアジアや南米で女性元首が多いことは、男女平等化しているというより、元首や英雄であった父や兄などの地位を受け継ぐ世襲的な影響があるからとも考えらえますが、だからと言って彼女らの能力を否定するものではありません。いまだにアジアでは存在しうる男尊女卑思想は改められるべきものですが、医学的性差まで否定する極端な男女平等論も、結果的には女性の権利を向上することにはならないと考えます。確実により進んだ少子高齢化社会を迎える日本や韓国において女性の能力を十分に活用することは国全体の国益になる問題です。

 第二次大戦中、アメリカの諜報機関がナチのヒットラーに強力な女性ホルモンを食事に混ぜて服用させ、心理状態、声、容貌を女性かしようという計画があったという話があります。(Secret Weapons: Technology, Science And The Race To Win World War II. 英国カーディフ大学教授 Brain Ford)真偽は別として、もし実行されていたら、女性的指導者として男たちが始めた戦争の愚かさに気づき終戦していたかもですね。 

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