先日、飲食店の口コミを紹介するサイトで、訪れた客を装い偽のコメント載せることで店の評判を操作した業者が摘発されました。既存のメディアは、スポンサーの意図が反映された広告に過ぎないと、同じ目線で評価した口コミ情報がより信頼できると考える人々の支持を得て、このような口コミサイトは多く生まれ、利用されています。今回の事件は、匿名の口コミという形を利用した情報操作と言えますが、一方、様々な情報が溢れる時代の中で、私たちがそれらをどう受け止め評価すべきかを考える機会かも知れません。ネット情報においての多様性と俊敏性は大きな特徴ですが、もう一つの特徴である情報発信の容易さ、特に匿名である場合 その情報に対する信頼性の評価は最終的には自己責任であることを改めて認識すべきです。
今回の問題に限らず、様々な問題点はあるとしても、インターネットは、今まで幾つか限られたマスメディア中心で、ある意味一方的とも言える情報のあり方を大きく変えました。そしてそれは年々少しずつ形を変えて私たちの生活に影響を及ぼしています。韓国では電話機能を持つパソコンとも言えるスマートフォンの利用者が2000万人を超えました。それ以前からパソコンでSNS(ソーシャルネットワークサービス)やツイッターなどを使いこなす人々が、スマートフォン用の韓国発アプリケーションである「カカオオトーク」を利用して新しいコミュニケーションンスタイルが浸透しています。このアプリは、スマートフォンを持っていれば、ログインなし国内外問わず複数と無料で、チャットなどのメッセージ交換が簡単にできるサービスです。友人、会社同僚やその他のグループの中での連絡、情報交換が、空間、時間という制限を感じずに瞬時に可能になりつつあります。
ネットによる迅速で多方面からのニュースや情報に対して、新聞などジャーナリストの取材や専門家や分析による解説は、決して相反するものではなく、正しくメデイアを利用する為に両立できるものであると考えます。さらに、SNSや「カカオトーク」などのコミュニケーションサービスは、議論し検証する手段として「口こみ」をマスメディアに対抗できるところまで進化しようとしています。
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