亜急性甲状腺炎:
【原因】
甲状腺のウイルス感染により甲状腺が炎症を起こし、甲状腺ホルモンのバランスが崩れることで起こる。
【症状】
甲状腺に痛みがあり、発熱や倦怠感を伴う。初期には炎症により甲状腺組織が破壊され甲状腺ホルモンが過剰に分泌され甲状腺機能亢進症のような症状がでる。炎症の改善とともに甲状腺機能低下症に近い症状に変化し、その後正常化する。
【治療・対策】
症状が強い場合にはプレドニゾロンのようなステロイド薬で早期に軽快させることができるが、服用を早期に止めてしまうと症状が再発する。痛みや炎症の緩和にアスピリンなどの非ステロイド抗炎症薬が使用されることもある。風邪や扁桃炎、歯や耳の感染症と誤診されやすいので注意が必要である。
アルドステロン:
アルドステロンとは、副腎の皮質のひとつである球状層から分泌される液のことである。アルドステロンは電解質、特にナトリウムの再吸収を促進させ、同時にカリウムを排泄する役割を担う。
ADH(抗利尿ホルモン):
抗利尿ホルモンとは、下垂体後葉から分泌されるホルモンのことで、腎臓に作用し、ホルモンの分泌によって水分の吸収、放出を調整する機能をもつホルモンのことである。抗利尿ホルモンはからだの浸透圧が増加すると分泌が促され、逆に低下すると分泌が抑制される。
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