美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

医療観光プレゼン講演 in 上海

2011-01-26 14:16:36 | Weblog

 

 療観光プレゼン講演 in

 昨年より、観光庁の医療観光プロジェクトの中、美容医療部門で、事業検証作業を依頼され関わってきました。日本は、世界的にも先端医療技術に加え、日本独自の‘おもてなし’という優れたサービス精神と伝統を持ちながら、韓国、インド、タイ、シンガポール、マレーシアといった他のアジア諸国が進めている医療観光事業においては、残念ながら後塵を拝している言わざるを得ません。特に韓国は、医療観光を観光産業の柱の一つと捉え、美容整形を中心に、脊髄手術、植毛、がん治療、検診などの分野で特化し観光客招致を進めています。2008年には25千人であった美容医療観光客を2012年には10万人に増やす目標ことを目標としています。

日本も、今年を医療観光元年とすべく、観光庁は様々な取り組みをしています。その一つとして、世界に日本の医療技術を知ってもらい、実際に外国人患者さんが来日した際の不安点や疑問に関して直接答える形で、中国を中心としたアジア、北米地域に出向き、プレゼンテーションを行うこととしました。その一回目として、上海にて講演、説明会を開催しました。講演者は、私と東京青山にて甲状腺疾患の専門病院として有名な伊藤病院院長の伊藤公一先生の二人でした。伊藤先生は、‘日本で受ける甲状腺疾患に対する専門治療について’私は、‘日本の美容外科の特徴と先進性、そして当院の外国人治療実績について’各30分程度話しました。多くの観光、医療関係者が参加し、昼食会、その後の個別の面談と、初めての試みで、正直手探り状態でしたが、直接 生の声を伝え聞く貴重な時間でした。

上海では、一般の国民が行く病院と、富裕層や外国人が行く病院は、質も医療費も全く異なります。日本のように誰でも手軽に、同等な医療サービスというのは、世界的にも稀有な恵まれた医療制度なのでしょう。反面 国の財政負担も限界に来ています。医療観光を考えることは、その国の医療制度を見つめ直す機会にもなるかも知れません。

アジアン美容クリニック

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