新撰組！

実は幕末では新撰組派です。
生まれが埼玉の方で、武蔵の方っていうこともあり、母の故郷が近藤さんの処刑地ということもあり
なんとなく関心があったのはこっちです。

結構まわりは竜馬がかっこいいので竜馬派討幕派が多かったけど

あの時代って、みんなが自分の考えにすごく正直に一生懸命生きてたような気がします。
新しい価値観が入って来て、揺れまくって、新しい価値に夢をかける人と、結果的には滅びたけど今までのものを守ろうという人。
その中で新撰組はあこがれた武士になろうとしたこれも夢にかけた人たちで、時代の流れで、やっぱり武士ではなかったから、彼等は幕府に利用されながら、それでも理想にむかって滅びていったような気がします。
討幕派にとってはすでに時代遅れなやりかただったのかもしれないけどそれがそのときの彼等のやりかただったんだと思うと
みんながみんなそういう思いでは悔いがなかったんじゃないかなと思います。

っていうのはNHKドラマ「新選組！」が池田屋事件にさしかかったから。時期的にもしっかり祇園さんにあわせてきたところが憎い～

よく、アイドル的に沖田さんと土方さんがもちあげられるけど
そんなに血はくのが素敵か？２０歳そこそこで、これからっていう時に自分の命の限界を知った時どんな気持ちだったかと思うと
そんな気持ちにはなれないです。
幼馴染みの近藤さんをトップにするために悪役は自分が買って出る
そういうやりかたで進むしかない彼がそんなにかっこいいですか？
新選組の隊士たちはみんな確かにかっこいいかも。
まんがに描いてちやほやするほどかもしれないけど、忘れてはいけないのは実在の人物だっていうこと。
彼等がほとんど３０代前半でなくなっている事。
２０代の人もいる。
そんな短い人生をかけてた彼等を「かっこい～！」っていうなんか薄っぺらい言葉で片付けたくないなあと思う。

竜馬たちも。

今回のドラマは三谷さんだからか脇役がしっかり描いてくれててちょっとうれしいんです。
芹沢さんを初めて人間として描いたんじゃないですか？
今まではほんとにただの悪役だったでしょ。
私が一番好きな原田さんも想像通りのみんなに染まらない辺りが。
さすがただ一人の槍の使い手と思ってうれしいです。
八木さんもあんなに出てこないもんね。

新選組！についてはどうしても語ってしまうなあ～

ま、なんだかんだいっても個人の好みですね。

あ、あと、池田屋のカメラワークよかったです
セットの組み方も舞台的じゃなくてよかった。