結構ドキュメンタリーものみます。
それも業界ものが好きだな~
仕事を通じて人間をみれるような番組はみていてすごい興味引かれます。
で、たまたまチャンネルをまわしていたらやっていた「レンタルボックスの館」
うそこの好きな谷原しょーすけがナレーションです。
関東で有名な
ニヒル牛さんを利用している作家さん2組と利用待ちをしている1組のお話でした。
もしかしたらもっと紹介されていたのかもしれないけど、番組的には3人が丁度かも。
私がみたのは3人でした。
レンタルボックスを利用している人たちはどんな人たちなんだろう
というある意味業界ものですね。
うち紹介されていた2人(ボックス利用をしている)は自分の中にうずまく暗いものを形にしていて
それはみていると今の自分にしたのは周りのせいだと言ってるようにみえました。
アーティストというか芸術となるとそういう闇の部分を作品にして発表するのは決しておかしくはないと思うけど、
この人たちはボックスにおいて、売ってるんですよね。
置いてもらう事でお店の人にお世話になっていて、買ってくれるお客さんにもお世話になっている。
でもその商品は自分のストレスだったりするわけでしょ?
人にあいたくないといって仕事場で全くしゃべらず、まるで今の自分を作ったのは母だ、まわりの家族だといいたいかのようにふるまう女の子や、「うらみ」のこもったものをつくる主婦。
でも今生きているのは自分以外の人のおかげじゃないのか?
都合のいい人は近くにいてよくて、いやな人とは接したくないって都合よすぎじゃないか?
それなら発表するのは勝手だけど、商売するなよって思った。
確かにニヒル牛さんのところか結構シュールなもの置いてあったりするけど、やっぱり買う人って気に入って買ってくれてるわけでしょ?
だったら自分の鬱積したものを買ってもらうって失礼じゃないかな
と思った。
それよりなにより、番組の作り方。
そんな闇かかえたひとばかりがレンタルボックスで自分のストレスを発散させてるようなつくりはかなり片寄っててすごいいやな気がした。
狙いがまざまざって感じ。
不愉快だな~って。ボックスをあまり知らない人がみて、「ふ~ん今度みにいってみようかな」って思う人いるかなあ。まあ、シュールさを狙う人は来るかもしれないけど。
単純に作った物をみてほしくて売ってる人もいるし、作家として独立したいとおもってやる人もいるし、今の仕事に活かせるかもとやるひともいる。
ドキュメンタリーのよくないところって「心の闇をつつけばいい」的な番組づくり。
そうじゃないつくりの番組もあるけど、フジ系ってドラマもだけどどうも頭悪いなあ。ウケ狙いが強いと言うか。
その先になにかみえてくるのかな。と疑問に思いました。
こういうドキュメントはつくらないでください。
こういう人もいて、こういう人もいるというもっと幅広くやってほしかった。
唯一の救いは(厳密にいうと救いと取らない人もいるかもしれないけど)
キャンセル待ちの人というかたちで紹介された40代のバッグ作家のおじさま。
なんか服装がかわいいなあと思ってみてたら作るバッグもかわいい!
プログラマだったかな?そっち系が本業なんだけど、年の近い同居人がいて、その方も40代のおじさま。ゲイ?なのかな?ってことははっきりいわなかったけど、二人で仲良く雑貨屋さんめぐりしてる所はすごいほほえましくて、セレクトのセンスもなかなかよろしです
で。なぜそういうかわいいものを作りはじめたのかというところで、おじさまがそれまで自分は男だからリボンとか、かわいいものを好きといってはいけないと押さえていたけど、
同居人の彼と出会って、好きなものは好きといっていいんだっていう事に気付いたから。という
彼の中にいままでずーっとたまっていたかわいいものへの好きな気持ちがいっぱいつまった作品たちなんだということ。
デザインを二人で「えーこれ、かわいくないよ」「そうかなあ」って言ってる姿、かわいかったです
っていうかバッグほしい~!!
もうちょっと前向きな番組づくり期待ってところかな。