さいきんてあのね

がまぐちの空空商會朝来のだらりな日々書いてます。
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おしょらいさんととうきいちのこと そのに

2011年08月07日 | 京都ぶらり話

ぽてぽて歩いて、六原にやってきましたよ~。

こちらは今日から「六道まいり」が始まります。迎え盆ですね。  たいてい五条の陶器市は六道参りにあわせて日程が組まれます。この辺りは昔鳥辺野と言われた場所、おっきな墓地です。 墓地というとちゃんと墓石があって、と思ってしまいますが、昔はそんな丁寧な供養はしてもらえないので、風葬というか鳥葬というか、自然に朽ちていくのを待つような感じだったそうです。

清水の舞台はそこから鳥辺野にむけて死体を捨てた場所であるというのも有名な話ですが、まさにこのあたりは「死に近い場所」なんですね。町の名前が「髑髏町」というのも説はいろいろありますが、この辺りが「あの世とこの世の間」といわれる場所だからというのには絶対関連があるんだとあたしは思ってます。

まずは「六道珍皇寺」へおまいり。まがねさんは初めてとのことだったので、彼女の敬愛する小野篁が地獄に通ったという明度通いの井戸をみたがったのですが、この時期はご供養の受付で大混雑なので、みれなくて残念  そのかわり小野篁と閻魔大王の像が公開されているのでこちらをおまいりしました。 あの世に聴こえるという迎え鐘をついてご先祖さまをお迎えする「迎え盆」16日の大文字で「送り盆」ですね。夏は終わりにむかっているのだ。 

この時期だけいただける紺地に金文字の御朱印も貴重です~

さて。夜までにちょっとおなかにいれておきたいので「柴洋」さんへお邪魔。運良くすぐすわれました。暑いし~ちょっと甘いものでも、ということでかき氷をいただきました~

はちみつといちごのかき氷~。イチゴの果肉がもう贅沢。はちみつの甘さがいいです。添えてくださるのはあったかいお茶。冷え過ぎになりがちなところをうまく中和してくださいます。

ここでもさんざんしゃべって、小腹空く前にと、いただいたのが、おにぎり。

こちらのメニューは基本がオーガニックでございます。優しい素材でできているのです。

メニューには、おにぎりはテイクアウトメニューとしかなかったので店内でいただけるかきいてみたら、ちょこっとおかずを添えて300円であります~とのことだったので、こちらをいただきました~

おー!十分ではないのか!

たまねぎの甘酢漬けとお茄子の焚き物。で、梅干しの玄米おにぎり。おいし~。

おにぎりが結構ボリュームあるのでちょうどいいかも~。

おいしくいただきました~。

さてさて。本日のメインイベントは。お店をでて少し歩いた「西福寺」さんで開催です。

いつもお世話になっている「京都で遊ぼうART」さんで紹介されているのを拝見して熊野観心十界図 地獄絵絵解き」という会に参加させていただきました。京都造形大学の学生さんたちが中心になって毎年開催されているらしい~。知らんかった~損した~。

たった1000円の参加料で結構贅沢な気分でした。

クラリネット演奏を聴いてから、関西学院大学の西山先生にお話をうかがいます。

この地獄絵図子供のころこういうのをみると、「悪い事をするから地獄にいく、そしたら酷い目にあわないといけないので、良い行いだけしないとだめよ」と単純におもっていたけど、生きて来てる中で世の中は勧善懲悪ではないこと、知りましたよね。

先生はこの絵は今を生きる人たちの為に描かれているとおっしゃいました。震災が起こって何も悪い事をしていない人たちが、一瞬にしてあの世に行き、ほとんどの人が地獄に落ちて責め苦を味わっているのか、と思うとやりきれません。先生は今年の絵解きで絵図の中に「救済」があるという解釈をされたというお話を伺いました。

ここから先はあたしの解釈ですが、地獄絵図は昔から、下絵のようなものがあって、書き写して広めたもの、少しずつ変わっていったり、見る側の視点の違いで、「解釈」というのは少しずつ違ってくる。それぞれの地獄絵は本当に悲惨なものだけど、「こんなことで地獄に堕ちるのか」と思う罪もあるんですね。殺生したというならその人が悪いかもしれない。犯罪を犯したなら尚更。でも事故にあったり病気で親より先にあの世に行かざるを得なかった子供とか。

こういう子たちは一生このままなのか、というと実は絵をみているとそうでもない。絵の主人公である目蓮が責め苦を受けている人をみて、助けてあげたいと思ったように、お釈迦様はどこかに救済の道を残しているのだそうです。そうして救われた者たちはもう一回人間をやりなおすのだそうです。それを表しているのがどの部分かというのも説明をいただきました。 そういえば仏教って、千日詣りのように「今日だけお参りすると1000日お参りしたと同じ価値がある」とか「この言葉を唱えたら救われる」とか、多いですよね?

人間に都合よくしていると言ってしまえばそれまでだけど、あたしはこれ、仏様がどうにかして救おうとしてくださっていると思っています。仏様とか日本の神様って、どーんと罰を与える!というより、どうしようもない人間がやらかした事に対し、静かに悲しんでおられるような気がするのです。それをみて人間は悲しませてはいけないんだな、と気づいて、改心しないといけないというような。

更に地獄での永遠の苦しみの中で、刃葉林の紹介で先生がおっしゃった、「その林の上で自分を呼ぶひとが、もう二度とあえないと思っていた愛しい異性であったら、たとえ刃で身を切られても、触れる事ができなくても、永遠にその顔がみられるのであれば、永遠に続いてもいいと思う人もいるだろう」というのもすっと納得できたのでした。 その苦しみを苦しみと思わない人もいるのだ。

そういう解釈の仕方は沢山あるのかもしれない。でもなんとなし、そういう風に考えると地獄絵図はただの不気味な絵ではなくなります。 もちろん他にもいろいろなお話をうかがったのです。解説って大事だなあ。

この会は一日のみの開催でした。ご興味ある方は是非来年チェックしてください。

 

これ、この会のおざぶ。表が蓮の葉、裏がレンコンでした。かわゆすな~

さて、会が終了したので、ちょっと寄り道。市バスで三条までいきました。

昨日から始まった「京の七夕」堀川会場は無理だけど、鴨川会場はちょっとみれるかな~と行ってみました。

ぶれぶれだけど~同時開催の~鴨川納涼~

この土日は京都の各県民会の方たちがおいしいものをたらふく連れて来てにぎやかな屋台が並んだり、京都ならではの文化が体験できるブースが出たりする、お祭りです。

いってみたけど、屋台はさすがにもうほぼ終了~。

残念。。

 

でも川につくられたきれいな灯りは拝見できました~。

竹の中にローソクを仕込んで~。キラキラの七夕飾りもして~。

川床ではみなさんいい感じにもりあがってます~。

この頃になると風も涼しくて~昼間の暑さがうそのようです~

竹の灯り、きれいですね~。

堀川会場もみにいってみたいな~。

今年は前半に日本は大変なことが起こって未だにちっともおさまりません。せめて余震なんだかわからんあの地震だけでも沈めてください。

そしてこの国の上のかたたちが、自分たちの存続のことでなく、今毎日の生活に困っている東北の方たちが、自分たちで日々の生活を支えられるような事を考えてくれますように。

今年の「京の七夕」は東北への鎮魂も込め、応援もこめての開催です。

ちょっと大文字焼きの件で、やなニュースきいちゃったけど~なんだよー誰だよ苦情あげてきてるやつ。検査ちゃんとして大丈夫だって結果でてるでしょ~。

 

ということで。本日は解散~。市バスにのって京都駅にもどります~

 

いちにち、おつかれさまでした~。

 

 

 

 

これ。陶器市で買った、ちびこい笛です。

ぴーって吹くと高い音がします。呼子笛並。

危険が迫ったら吹いてみたい。

 

ということでこれは自分へのおたんじょうびぷれぜんと

ってとこかな~。

そんな誕生日でした~。

なかなかいいいちにちでございました。

 

 

 

「京都で遊ぼうART」さんの
ブロガーとして京都ネタをアップすることになりました~。
大好きな京都をさらにがんばってうろつきます!


 


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2 コメント

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絵図の解説おもしろそうですね♪ (のんびり)
2011-08-08 20:26:19
「六道まいり」どんな事をするのかすごく気になってたんです。小野篁さんと閻魔大王様の像の隣の建物、確かその下はあの世とつながっていると聞いた覚えが・・・。だからお盆になると、そこからご先祖様が帰ってくるとかなんとか(ああ、全体的にうろ覚えだらけだ・・・)
小野篁さんで有名な井戸、一度間近でのぞいてみたいなあ。
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六道まいり (朝来オーナー)
2011-08-08 21:19:29
結局「六道まいり」はその地域の方の迎え盆なので、正直なところ、あたしたちは立場が違うかなあと思ったりします。
井戸は小野篁が地獄への出勤の時につかった井戸で、帰ってくる井戸はまた別のところにあります。
ここはあくまで小野篁が出勤に利用していただけで、亡者とかは使えません。
ちなみに井戸はあまりに遠くからしかみれないので、のぞきこむこともできないんですー。
珍皇寺で閻魔様のお隣にあるのが「迎え鐘」。
これをお盆の時についてご先祖様をお迎えするんですよ。
その鐘の音があの世まできこえるんです。
たま~に全然違うシーズンに観光客らしき人が勝手にならしてるのをみますが・・あれはだめですよ~。

絵解きはなかなかに興味深かったです。
どう結局は解釈するかの問題なのですが、先生ご自身が今回の震災以降、この絵図には「救済」が描かれているのでは?
と今までの解釈をちょっと変えられたそうです。
そうやって様々な人から伝えられてきたんでしょうね~
 
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