オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
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TADを試聴♪

2011-01-25 16:03:10 | ハイエンド試聴
さて今回はTAD社のアンプの試聴です♪
社長をはじめ4人の方が来られました。(^.^)

まずは朝一番に7個口の荷物!(゜o゜)
重い荷物を何とか出して試聴ルームへ。(^_^;)


まずはセッティングをして試聴♪

社長から技術的なことを一通り聞きましたが、非常に正確無比でソースの全てをそのまま伝えようという設計思想。


筐体はアルミ合金の削り出しで完全バランスに必要なゼロポイントをこのシャーシに委ねるなど、拘り様はかなりのものです。


CDプレーヤーは先日も試聴しましたが、TADフルラインナップで試聴することでTADの思惑を聞くことが出来ました。

正直な感想ですが、
正確無比、確かにその通りの音を感じます。
それと立ち上がりの速い音でレスポンスも申し分ない感じです。
スペックや理論もしっかりしていて非の打ち所のない設計だと思います。

しかし、何かが足りないんです。
緊張感というか、テンションの幅というか、最近のハイエンド機器に共通したことなんですが、90%くらいは申し分ないんです。
でも、ドキドキしないんです。

セッティング次第でどうにでもなる部分はあるんですが、本当にドキッ!ってする音はある程度のセッティングでも、そういったニオイがするんですよ。

理論的に理想であっても、システムとなるとSPも違うしケーブルも違う。
機器だけでバランスが取れていても、あらゆる装置とのマッチングがイマイチ取れなく、同調し切れてない。
基板やワイヤリングや特性がいくら完全バランスでも、それはそのアンプ自身でのお話であって、システムでバランスが取れてるかどうかは別問題なんです。

プラス回路とマイナス回路が完全にバランスしているそうですが、SPはプラスで動くときはダンパーの力を抵抗にして動いているし、マイナスで戻るときは逆にダンパーの戻る力がアシストしてるので、アンプが完全バランスだと、SPから音が出てくるときはアンバランスになっちゃいます。
なので、逆起電力などの要素も考慮してプラス回路とマイナス回路は違う特性であるべきなんでしょうね。
要するにそういった絶妙なバランスの違いで位相が狂ってしまったり同調したりするんです。

余談ですが、
以前あるメーカーのアンプの入力端子の配線を見たとき、なぜか左右均等に基板がプリントしてある入力部分よりも、あえて片chのワイヤリングが長めの入力端子の方が、左右がピッタリと揃って位相もピッタリくるんです。
しかもメーカーもその不均等なワイヤリングの入力につなぐよう推奨しているんです。

要するに、どこかでバランスを崩している部分と帳尻が合うポイントをヒヤリングで見つけ出しているんですね。

偶然か分かってやっているのかはわかりませんが、「ドキッ!」とするほど緊張感がある機器もあるんですよね。
そういった同調してハーモニクスが出る音を一度でも聴いてしまうと厳しくなっちゃうんですよ。

でも、もう少し聴いてみようと思っています♪