オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
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ソニーSCD-1を修理して感じたこと。

2012-04-24 13:30:39 | 修理
今回はソニーの銘機SCD-1の修理依頼です。
症状は、ディスプレイが途中で点かなくなるというものです。

お客様は東北の方ですが福井まで送って来こられた理由は、ソニーで修理不能と言われたとのことでした。
テレビや家電製品と同じように、銘機であれ金額が安かれ高かれ、法律上メーカーとしても義務を終了すれば修理しないとのことです。

確かに部品在庫負担は大きいものです。
でも銘機であったり高額品のものは部品を持っていて欲しいのと、簡単に断らないで欲しいと思います。
もしメーカーで修理できなくても下請けを紹介するとか、何か対策して欲しいものです。

さて、前置きはそのくらいにして、
SCD-1の動作チェックから。

最初は点いてますが途中で真っ暗に。。(・・?

ディスプレーボードをチェックするために外します。
基板に振動を与えると症状が変化します!

LSIやFL管の基板をチェックします。

回路をみて全てチェックします。


拡大鏡で実装パーツなどをチャックするとハンダクラックが多く入っています。

200箇所以上ハンダ修正してディスプレイが完璧になりました!

振動与えても全く症状は現れません!(^_^)

他にデジタル系、アナログ系、電源系のコネクターの接触不良をチェックしてクリーニングします!
そしてテストランニングです!

表示も明るくなりました!!

音もこの年代とは思えないほどのクォリティーになりました♪

こうやって部品がなくてもクラックなどの接触不良による故障は80%以上です。
なのでメーカーも見ずに修理できないとは言わず、とりあえず見て修理できるものはして欲しいです。
アッセンブリー交換としての部品がないなんて言わないで欲しいですね。

これでこのSCD-1は今後も長くご愛用できるようになりました♪
末永くご愛用くださいませ!