オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

GRESIMブランドのアクティブオーディオボードを試聴しました♪

2021-10-28 12:45:15 | ハイエンド試聴
これは画期的といいますか、日本的といいますか、乗せた機器の振動を検知して即時に逆相振動によって打ち消しあう(多分)という凄いオーディオボードです。
話によりますと、電子顕微鏡や天体望遠鏡などの超倍率の場合、少しの振動によって被写体がぶれてしまい正確な分析が出来なくなるので、このボード上にそういった機械を設置して振動が全くない状態で分析できるという、業務用の凄い機械を作っている会社からのオーディオ用として発売されたボードだそうです。

当店では、YGアコースティックのRack1.1という同じような考え方のボードの音に衝撃を受けて、かなりの衝撃の音と販売台数を誇ってきましたし、当店の試聴ルームでも採用しているのがパッシブ式のオーディオボードです。
なので、これは是非聴き比べしたいと思いしばらくの間お借りして色々試しました。


このアクティブオーディオボードはHIBIKI-65という名称です。
乗せる機器の重量や重量バランスを検知して振動を制御します。
この構造や方式ですとあくまで低周波には効果があるとは思いますので本来ならばアナログプレーヤーで試したいところですが、当店ではパワーアンプとSACD/CDトランスポートで試してみました!

まずは、FM411MK3のパワーアンプで試しました。


パワーアンプはYGアコースティックのボードを常設しているので、単純にボードとしての比較です。
アナログプレーヤーのように、低周波に影響する製品ではなく、高い周波数の振動抑制となると、素材の固有振動数が音質や音色に大きく関わってきます。
内部のアクチェーターに使っている素材や構造上の複雑な接点振動なども音に出るようです。

正直これはアクティブオーディオボードが本領発揮してるとは思えないので次は駆動系で試してみました。

そして、次にdCSのSACD/CDトランスポートで試しました。

アナログプレーヤーみたいに駆動系の振動があるので本領発揮して欲しいです!

これは結構効果があったので動画を撮りました♪

まずはHIBIKI-65なしのデフォルトの動画です。
アクティブボードなし

無しとは言っても、当店で昔からあらゆる比較試聴を繰り返してやっと見つけたお薦めのドイツコプラーレ社のボード上です。

そして、ボードを設置して質量や重量バランスなどを検知測定してセット完了です!
アクティブボード設定中

マニア心をくすぐる動作をしております。笑

HIBIKI-65ありの動画です。
アクティブボードあり

振動するメカにはやはり低周波振動の影響を受けているので定位の正確さやエネルギーの損失を感じないです。
ただ低重心となり少し演奏が遅くなったような感じを受けます。
多分これは素材の固有振動や高周波振動による構造の音でしょう。
それとCDトランポはアナログプレーヤーとは影響が大になる周波数帯域が違うのでそう言った影響があるのだと思います。

やはりメーカーが推奨するように、アナログプレーヤーだと本領発揮するのでしょうね!
フローティングし振動をコントロールすることで音質の影響を多大に受けるアナログプレーヤーのように、低周波振動抑制効果が抜群に効きそうです。
メーカーのHPやカタログもアナログプレーヤーに限定したようなことが書いてあるので、今回アナログで試せなかったのでは残念ですが、CDトランポでもその効果の大きさは十分感じてもらえると思います。

アナログプレーヤーでは床の振動やハウリングなどの振動は理論上ゼロになると思いますし、トレース能力は抜群にアップするでしょう!

詳しくはメーカーホームページをご覧ください



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