沖縄は2月に入って雨模様の日が続いている。昨日は雨に加えて風もあり、沖縄にしては寒い一日だった。プロ野球団が八チームも来ているのに、各チームとも天候の悪さに練習スケジュールがうまくこなせず、グラウンド整備のスタッフも悩まされていることだろう。
今から15年前、1993年の日本ハムのキャンプでアルバイトをした。キャンプの一ヶ月間、グラウンド整備や球拾いその他、選手が練習しやすい環境を整えるため雑 . . . 本文を読む
「風流無談」第7回 琉球新報2007年12月1日付朝刊掲載
去る十一月九日、大阪地方裁判所で大江・岩波沖縄戦裁判の本人尋問が行われた。原告の梅澤裕氏(元座間味島戦隊長)、赤松秀一氏(元渡嘉敷島戦隊長・赤松嘉次氏の弟)、被告の大江健三郎氏が法廷に立つということで、傍聴券を求めて六九十名余の人が裁判所の裏庭に集まった。
裏門の前では原告側を支援する団体がハンドマイクでアジテーションを行っていて、 . . . 本文を読む
「風流無談」第6回 琉球新報2007年11月3日付朝刊掲載
漫画家の小林よしのり氏が雑誌「SAPIO」(小学館発行)11月14日号の「ゴーマニズム宣言」で「集団自決の真相を教えよう」という漫画を書いている。現在の沖縄を「全体主義の島」呼ばわりし、9・29県民大会の意義を否定するのに必死になっている。事実をねじ曲げる手法と内容のひどさには呆れるが、小林氏がどういう人物かを知るうえでは格好の素材か . . . 本文を読む
「風流無談」第5回 琉球新報2007年10月6日付朝刊掲載
大学を卒業して間もない頃だから、もう二十年以上前になる。今帰仁村の運天港で半年間荷揚げ作業のアルバイトをやった。貨物船の船倉に降りて肥料や飼料などを板木に積んだり、トラックに乗せるために岸壁で積み換え作業をするのだが、炎天下の作業はなかなかのきつさだった。ふだん一緒に作業しているのは六名で、それで生活をしている人もいれば、漁の合間に作 . . . 本文を読む
「風流無談」第4回 琉球新報2007年9月1日付朝刊掲載
八月二十五日付琉球新報朝刊に気になる記事が載っていた。県選出・出身の自民党国会議員でつくる「五ノ日の会」と面会した伊吹文明文部科学大臣が、教科書検定問題について、〈「日本軍による『関与』という表現ならいい」などと述べた上で、次回の教科書検定における修正意見の見直しについて柔軟な態度を示した〉というものである。
同日付沖縄タイムスでは、 . . . 本文を読む