海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

書評:田仲康博著『風景の裂け目 沖縄、占領の今』

2010-06-01 15:30:42 | 読書/書評
 2010年5月29日付沖縄タイムスの書評欄に掲載されたものです。  1995年6月、著者は17年の米国生活を終えて沖縄に戻る。そこで著者が目にしたのは、80年代から90年代前半にかけて、バブル経済や西銘保守県政、音楽、芸能、サブカルチャーでの沖縄ブームなどを経て、大きな変容を遂げた沖縄の風景だった。  17年の空白がもたらした沖縄との衝撃的な再会。〈七〇年代の身体が九〇年代という時空間に突然投 . . . 本文を読む