海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

国道329号線沿いに積まれた公共残土の実態

2020-10-18 23:44:11 | 第32軍司令部壕説明板問題

 名護市街地(西海岸)と辺野古(東海岸)を結ぶ国道329号線の二見トンネル近くに、公共工事で発生した残土の山がある。現在も日々、山積みする工事が行われているが、辺野古の埋め立てに使用される「黒石岩ズリ」とは、本来このようなものかと思わせる色をしている。

 ところがよく見ると、黒い岩ズリは表面だけで、中身は赤土混じりの土砂なのだ。写真は10月12日に車を止めて撮影したものだが、表面を黒石で覆う作業の途中に露出した面を見ると、実態が分かる。

 

 道路から見えにくい裏側は、ダンプカーから落とされた中身が露出している。

 道路を挟んだ向かい側にも同じような残土の山があるが、先に積まれたこちらは風雨にさらされて表面の黒石部分が流れ落ち、中身が見え始めている。

 沖縄防衛局が沖縄県に提出した「設計変更申請書」では、大浦湾の埋め立てに使用する材料として、「公共残土」も新たに加えられている。ここに積まれている残土は、大浦湾で使用するためのものではないか、と以前から噂されている。

 埋め立てに使用する材料の種類を増やし、さらに岩ズリの採取地を全県に拡大することで、辺野古の海・大浦湾の埋め立て工事に関われる県内企業が増える。そうやって辺野古利権をばらまくことで、2年後の県知事選挙を有利に進めようという政府の思惑が見える。

 こういう残土の動きにも注意しておきたい。

 辺野古新基地も早く葬り去りたいものだ。


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