東日本大震災が起こってから、被災地や停電が起こっている地域で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者がどうなっているか、特に人工呼吸器をつけて家庭で療養している患者や家族がどうなっているか、ずっと気になっていたのだが、下記の記事を毎日新聞電子版で見つけた。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110323k0000e040050000c.html
空気を送るゴム製の袋は入浴の時などに一時的に使うのだが、バッテリーが切れたあとに長時間空気を送るのは、体力的に大変だっただけでなく、患者、家族ともに精神的にとてもきつかっただろう。無事であったのは何よりだが、一方で次のような記事もある。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031213360214-n1.htm
この女性はその後回復しただろうか。
ALSの患者をはじめ難病を抱えて自宅療養していた人や、寝たきりのお年寄り、一人暮らしのお年寄りなど、津波が押し寄せてきたときに逃げきれなくて犠牲になった人が数多くいるだろう。そのことを思うと胸が痛む。身体的、精神的、経済的ハンディを背負っている人たちへの配慮が、今こそ重要である。