海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

新年(みーどぅし)でーびる。今年(くとぅし)んゆたしく御願(うにげー)さーびら

2021-02-12 23:05:30 | 小説

 今日は旧正月。朝、松の枝を取りがてらワルミに初日を見に行った。昨日から天気が崩れていて、雲間からさす光が見えただけだったが、流行病(はやいやんめー)ぬ早(ぺー)くなー終(う)わーらち、辺野古(ひぬく)ぬ工事ぬん止(とぅ)みてぃ、良い年(とぅし)なさんねーないびらんしが。

 仲宗根の拝所(うがんじゅ)やアサギでも手を合わせ、初拝み(はちうがん)をやってきた。

 公民館の庭の桜と椿がよく咲いていた。桜はもう葉桜になっているのもある。椿の花を眺めながら、済州島に行った時のことを思い出した。

 去年は新型コロナウイルスの感染拡大で、4年に1度の豊年祭(むらうどぃ)が中止となった。各村々(しまじま)の伝統行事にも大きな影響を与えている。今年はぜひ各行事を実現したいものだ。

 もう40年くらい前になるだろうか。亡き祖母が植えたスミレが庭中に広がって、花を咲かせている。

 慶良間ツツジや尖閣ツツジを挿し木で増やしているのだが、まだ小さい木が花を咲かせていた。

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 塩川沖でも見られる米軍機の... | トップ | 「季刊・目取真俊」24回 »
最新の画像もっと見る

小説」カテゴリの最新記事