



遺族ほかの献花の後、名護高校吹奏楽部の伴奏で、三中校歌、三高女校歌、名護高校校歌の斉唱が行われた。





祭主の南燈同窓会・玉城勲会長に続いて、遺族、同窓会員、職員・実習生、生徒の順で焼香した。生徒たちは菊の花の献花を行った。

閉式の辞を南燈同窓会副会長の並里早智子氏が述べ、慰霊祭を終了した。
ご遺族の皆さま、同窓会の皆さま、当時の職員の方々、そして、名護高校の職員、生徒の皆さん、本日はあいにくの天気の中、200名を超える方々の慰霊祭へのご参列をいただきました。千羽鶴の奉納もありました。献花もありました。まことに感謝に堪えません。特に名護高校の関係者の皆さまには、昨日から慰霊祭の準備などの協力をいただきまして、改めて感謝を申し上げます。
今年は終戦から65年目を迎えました。政治の世界では、この名護市に新たに基地建設をする動きがあります。が、戦争に繋がる基地のない、平和な沖縄の実現を誓って、平成22年度、南燈慰霊之塔慰霊祭をこれにて閉会といたします。皆さん本日はどうも有り難うございました。
引き続きまして、同窓会館にて同窓会総会を開催いたしますので、どうぞ会館の方にお集まりください。本日はどうも有り難うございました。
それぞれの発言者は自らの思いを語っているはずだが、それでも期せずして沖縄戦と基地問題が同時に語られたのは、「本土」防衛のために捨て石にされる沖縄、という構図が65年前から現在まで継続し、それが普天間基地の「移設」先として名護で象徴的に現れているからだろう。沖縄の慰霊祭がたんに過去を振り返るだけのものではないことを強く感じさせる慰霊祭だった。