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1980年代初頭、イタリアンマフィアの抗争が激化。
そのような中、パレルモ派の大物ブシェッタは抗争する二つの組織の仲裁に入るが結果的に失敗する。
そのため、ほとんどの家族をイタリアに残しブラジルに逃れた。
ところが、コルレオーネ派によって、残された家族や仲間が次々と殺害された。
日中に堂々と殺害するなど、国の方でも手を焼いていた。
映画「仁義なき戦い」のような抗争でもある。
ブラジルに逃れていたブシェッタは、その地に於いて逮捕されイタリアへ送還された。
マフィアの抗争に終止符を打ちたい判事ファルコーネは、ブシェッタに捜査への協力依頼をする。
その際には。ブラジルで暮らしていた第三夫人と子供たちを米国に於いて、司法の保護の下生活させると条件をだす。
麻薬取引や殺人に終始する犯罪組織コーザ・ノストラに嫌気がさしており、結局マフィア撲滅に協力する決意をした。
判事ファルコーネと何度もあって、これまでの組織の話やどのような人物が組織を動かしているのか。
また、政府機関や議員などにマフィアの息のかかっている人物、裏話などあらゆることを話すうちに判事ファルコーネに好意を抱くようになる。
裁判所に於いて、証言台にて証言する際に真後ろの鉄格子の向こうに組織の幹部たちもおり、罵声を送っていた。
裁判所にはあのような形で傍聴人がいるものかと驚かされる。
司法取引で証言をすることで、一段落したので米国の妻の下へ出国する。
ブシェッタが米国にいる間、判事ファルコーネが暗殺されたことが報道され、ブシェッタは再びイタリアへ帰国する。
判事ファルコーネの弔いのため、犯罪組織コーザ・ノストラのすべてを証言、政府機関にいる組織同調者などの氏名も話す・・・。
これにより、採取的に366人の組織の犯罪者が逮捕されたとか。
また主だった幹部の量刑などもテロップにて出ていた。
後年、願っていたようにブシェッタは、年齢を経てベッドの上で亡くなったとのこと。
映画の終わりに本物のブシェッタらの映像も挿入されていた。
実録のイタリアンマフィアの物語。
怖い内容であるが、組織の大物が鉄の組織を裏切る行為、最初はなぜそのようなことをするのか、政府に協力するのか分からなかった。
最後までじっくりと観ているうちに所属していた組織の美学、つまり昔風の掟が崩壊しつつあることに嫌気がさして来ている主人公。
そこに政府機関へ協力依頼があった。
ある意味、渡りに船のタイミングだったのであろう。
マフィアの実態が描かれており、さらに当方には知らない役者さんたちだったので、ドキュメンタリー風に思える部分もあり長時間であるが見ごたえのある映画であった。
と、思っている。
ナイス。(夫)
[追 記]~解説~
「夜よ、こんにちは」「肉体の悪魔」などで知られるイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオがイタリアマフィア史上最大のミステリーを映画化。1980年代初頭、マフィア間の抗争が激化の一途をたどるシチリア。パレルモ派の大物ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルへ逃れるが、残された家族や仲間たちはコルレオーネ派の報復により次々と殺害されてしまう。
ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やす判事ファルコーネから捜査への協力を求められる。麻薬と殺人に明け暮れる犯罪組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、組織の罪を告白することを決意。それはコーザ・ノストラの「血の掟」に背く行為だった。
出演は「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」のピエルフランチェスコ・ファビーノ、「輝ける青春」のルイジ・ロ・カーショ。2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
(出典:映画com抜粋)

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