咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

八重の桜・・・好スタートか

2013-01-08 22:05:50 | レビュー
 “幕末のジャンヌ・ダルク”に相応(ふさわ)しい素敵なキャッチコピーで登場。

 「この時代、咲いてみようじゃないの

 と。

 艶やかに咲き誇るか、八重の桜・・・だね。

 昨年の大河ドラマ「平清盛」は、のっけから画面が汚い騒動で物議を醸していた。それとともに視聴率の方も急降下し、低空飛行を最後まで続けた結果、歴代最悪の視聴率となったらしい。

 しかし、大河ファンの当方、あらゆるものが本物志向で制作されており、内容的にも難しい部分もあったが、これはこれでとてもいいドラマであった。所詮(しょせん)、視聴率など、どうでもいいことと思っているもので・・・。

 ところで、今回の「八重の桜」は、2011年3月11日の大震災で悲しみのどん底に突き落とされた東北地方をクローズアップし、“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれた新島八重の生涯を描くことで、「希望・勇気・元気」を与えようとするドラマづくりらしい。

 制作側のNHKも昨年の大河の不評を一気に挽回することも念頭にあるのか、先月から放送当日まで、ありとあらゆる宣伝を行っており、その心意気が十二分に伝わってくる。

 いよいよ、スタートしたドラマ、その導入部分、米国の南北戦争がいきなり描かれていた。会津戦争時の幕末という時代背景、それを世界的視野から捉えようとの狙いであったのか。どこで、どのようにロケをしたのか、どの部分がCGであったのか・・・などと思いながら、導入部分でいきなり目を奪われてしまった。

 黒船来航と日本の開国など、揺れ動く日本の過酷な激動期の幕末。

 鶴ヶ城内の会津藩士と官軍の戦争の場面、ここで八重(綾瀬はるか)が新式のスペンサー銃を手にして、銃弾飛び交う中を奮闘しているカット・・・まさに“幕末のジャンヌ・ダルク”。

 ここで、物語は一気に17年前の会津藩内に場面が変わる。八重の子供時代が、描かれており男の世界であったあの時代に、女性である八重が男顔負けの活躍をする要因がどこにあったのか・・・。

 その八重の子供時代を演じている子役は、7歳の鈴木梨央ちゃんとか。それがとても良かった。代々、会津藩砲術師範の山本家、そのような背景にあることからか、勝ち気である上に好奇心旺盛な子供時代。その気概が大人になってゆく八重にとって、永遠に変わることもなく、自らの人生を大きく飛躍させるのだろう・・・。

 黒船来航で日本が揺れ動く中、幕末の多くの英傑も登場、「佐久間象山」「吉田松陰」「勝麟太郎」など。八重の兄・覚馬(西島秀俊)も佐久間象山(奥田瑛二)の門下生となって、新しい西洋技術などを学ぶとか。

 会津が舞台となる幕末の動乱となると、白虎隊などを取り上げた映画などが思い起こされるが、これは若年兵の悲しい物語・・・先日もテレビ東京系列で放送。しかし、今回は会津戦争で敗れし主人公が、生き残って明治、大正、昭和へと夢と希望をつなぐ物語で、東北の元気を取り戻すのに一役買うものと思われる。

 「什の掟」が今でも会津地方に根付いているとのこと、とても素晴らしいことであり、これこそが今もっとも必要な教育改革の基本部分と思える。

 さて、次回以降が楽しみな大河ドラマ「八重の桜」。これはヒットするかも、と、我が家で話している。出演者の皆さんの検討を祈りたい。(咲・夫)

[追 記]~什の掟~
 一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
 二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
 三、虚言を言ふ事はなりませぬ
 四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
 五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
 六、戸外で物を食べてはなりませぬ
 七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
 ならぬことはならぬものです



 参考資料:NHK公式サイト 他

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