司馬遼太郎著作の長編「坂の上の雲」が、遂に映像化されて2009年第1部1~5回、2010年第2部6~9回と、毎年末に放送されてきた。このドラマは、圧倒的な迫力と数々の映像美を交えて製作されている。その製作にあたっては、全国各地、さらに海外ロケなども敢行されており、重厚な作品に仕上がっている。
この作品の映像化にあたっては、著者が許可を出されなかったとの曰く付き(いわくつき)のものである。それが、40年の時を経て遂に映像化できることとなったとのことで、製作スタッフや多くの出演者共々も渾身の作品に仕立て上げている。
第1部から感動を得ながら観ることのできる作品であり、映画館などの大きなスクリーンで観賞できれば、さらに素晴らしいものと思える出来栄えである。
特に今年の場合、学生時代の仲間「○○雀会」の集合場所が、「坂の上の雲」の地・松山であったことからも、年末に放送される第3部10~12回を楽しみにしていた。
12月4日(日)、BSプレミアムでは18時から、総合TVでは19時30分から放送となっていた。この第3部では、明治維新を終えてやっと近代国家への第一歩を踏み出した小国日本が大国ロシアを相手に戦争をし、日本海海戦などで勝利を掲げ小国日本ここにありと世界に知らしめるところが描かれるものと思っている。
松山で生まれた秋山兄弟と子規、この3人の人物を中心に明治という時代を前向きに生き抜く姿が描かれている。秋山兄弟は軍人となって周辺の大国からの植民地化を跳ね返す原動力になり、子規は文人として俳句の世界に新風を送り込みながらも志半ば病で倒れる。
気骨のある明治の人々の生き様、急激に押し寄せる西洋文化と近代化の大きなうねりの中で、小国日本の将来を見つめ、大国の狭間に埋没されないよう懸命に生きる様には大きな感動を覚える。
徳川300年の鎖国時代から徳川幕藩体制の崩壊による開国、そして明治維新後の近代国家への第一歩を歩みはじめた矢先の大きな試練、それらに屈することのなかった気骨ある日本人が多かった時代が克明に描かれている。
それに引き比べ太平の世の中となって、現代日本を取り巻く近隣大国からの内政干渉などに関して、キチンと物申すことのできない政治家諸氏には甚だ遺憾である。領土問題一つとっても、曖昧な対応をして国益を損なうかの振る舞いも目立っているが、あの明治時代の先人から見たら懲罰ものであろう・・・。
国益を損なう発言や行動の多い一川保夫防衛相、目に余るほどの大きな問題になっていながらも、更迭もできないドジョウ首相にも困ったものである。
今のような平和ボケが蔓延している時代であるからこそ、このようなドラマへの関心度も高まるものと思われる。これこそが、日本の歴史を連綿として受け継いできた日本人の真の姿であるからだろう。
ところで、第3部のロケ地なども公式HPに掲載されており、そのメイキングに触れながらこのドラマを観るのも一興である。(夫)
(出典:NHK公式HP 抜粋)
[追 記]~次週「第11回二〇三高地」より~
第三軍は、三度目の旅順要塞総攻撃を予定。各師団から選抜した三千百余人の白襷(だすき)隊による一大決死隊が突撃を開始する。しかし、突撃開始から3時間で全線にわたって攻撃は頓挫、闇に乗じて敵の鉄条網まで迫った一団も機関銃火を浴び、ついに白襷隊壊滅の報が第三軍司令部に届く。乃木(柄本明)はもはや正面攻撃は無理と判断し、二〇三高地を全力で落とすと宣言する。そして、第一師団五連隊が敵の猛攻を受けながら山頂への突撃を試みるが、一度は占領した頂上は再び奪取されてしまう。
総攻撃の開始から6日目、連合艦隊・三笠の艦内では、そろそろ攻撃中止命令が出るころだとの声が上がる。その声に真之(本木雅弘)は、4万5万の将兵が犠牲になっても二〇三高地はおとさなくてはいけないと激する。
万策尽き果てた乃木の苦境を見かねた満州軍総参謀長・児玉源太郎(高橋英樹)は、旅順で乃木の代わりに二〇三高地をおとすことを決意。大山(米倉斉加年)からの秘密命令を携え旅順にやってくる。乃木と二人きりで話し合った児玉は、一時的に第三軍の指揮を執ることを乃木に了承させ、直ちに重砲隊の移動や陣地転換など攻撃計画を修正。集中配置された重砲が二〇三高地に向けて一斉砲撃を開始する。
(出典:NHK公式HP抜粋)
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この作品の映像化にあたっては、著者が許可を出されなかったとの曰く付き(いわくつき)のものである。それが、40年の時を経て遂に映像化できることとなったとのことで、製作スタッフや多くの出演者共々も渾身の作品に仕立て上げている。
第1部から感動を得ながら観ることのできる作品であり、映画館などの大きなスクリーンで観賞できれば、さらに素晴らしいものと思える出来栄えである。
特に今年の場合、学生時代の仲間「○○雀会」の集合場所が、「坂の上の雲」の地・松山であったことからも、年末に放送される第3部10~12回を楽しみにしていた。
12月4日(日)、BSプレミアムでは18時から、総合TVでは19時30分から放送となっていた。この第3部では、明治維新を終えてやっと近代国家への第一歩を踏み出した小国日本が大国ロシアを相手に戦争をし、日本海海戦などで勝利を掲げ小国日本ここにありと世界に知らしめるところが描かれるものと思っている。
松山で生まれた秋山兄弟と子規、この3人の人物を中心に明治という時代を前向きに生き抜く姿が描かれている。秋山兄弟は軍人となって周辺の大国からの植民地化を跳ね返す原動力になり、子規は文人として俳句の世界に新風を送り込みながらも志半ば病で倒れる。
気骨のある明治の人々の生き様、急激に押し寄せる西洋文化と近代化の大きなうねりの中で、小国日本の将来を見つめ、大国の狭間に埋没されないよう懸命に生きる様には大きな感動を覚える。
徳川300年の鎖国時代から徳川幕藩体制の崩壊による開国、そして明治維新後の近代国家への第一歩を歩みはじめた矢先の大きな試練、それらに屈することのなかった気骨ある日本人が多かった時代が克明に描かれている。
それに引き比べ太平の世の中となって、現代日本を取り巻く近隣大国からの内政干渉などに関して、キチンと物申すことのできない政治家諸氏には甚だ遺憾である。領土問題一つとっても、曖昧な対応をして国益を損なうかの振る舞いも目立っているが、あの明治時代の先人から見たら懲罰ものであろう・・・。
国益を損なう発言や行動の多い一川保夫防衛相、目に余るほどの大きな問題になっていながらも、更迭もできないドジョウ首相にも困ったものである。
今のような平和ボケが蔓延している時代であるからこそ、このようなドラマへの関心度も高まるものと思われる。これこそが、日本の歴史を連綿として受け継いできた日本人の真の姿であるからだろう。
ところで、第3部のロケ地なども公式HPに掲載されており、そのメイキングに触れながらこのドラマを観るのも一興である。(夫)
(出典:NHK公式HP 抜粋)
[追 記]~次週「第11回二〇三高地」より~
第三軍は、三度目の旅順要塞総攻撃を予定。各師団から選抜した三千百余人の白襷(だすき)隊による一大決死隊が突撃を開始する。しかし、突撃開始から3時間で全線にわたって攻撃は頓挫、闇に乗じて敵の鉄条網まで迫った一団も機関銃火を浴び、ついに白襷隊壊滅の報が第三軍司令部に届く。乃木(柄本明)はもはや正面攻撃は無理と判断し、二〇三高地を全力で落とすと宣言する。そして、第一師団五連隊が敵の猛攻を受けながら山頂への突撃を試みるが、一度は占領した頂上は再び奪取されてしまう。
総攻撃の開始から6日目、連合艦隊・三笠の艦内では、そろそろ攻撃中止命令が出るころだとの声が上がる。その声に真之(本木雅弘)は、4万5万の将兵が犠牲になっても二〇三高地はおとさなくてはいけないと激する。
万策尽き果てた乃木の苦境を見かねた満州軍総参謀長・児玉源太郎(高橋英樹)は、旅順で乃木の代わりに二〇三高地をおとすことを決意。大山(米倉斉加年)からの秘密命令を携え旅順にやってくる。乃木と二人きりで話し合った児玉は、一時的に第三軍の指揮を執ることを乃木に了承させ、直ちに重砲隊の移動や陣地転換など攻撃計画を修正。集中配置された重砲が二〇三高地に向けて一斉砲撃を開始する。
(出典:NHK公式HP抜粋)
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