宮本 輝の「流転の海・第9部 野の春」を図書館から借りてきて読みました。
第1巻の「地の星」を何時読んだか定かではないけど、第1巻から今回の完結まで37年間を要したそうです。
私のサラリーマン37年間と比べても、ものすごい意志と執着力と努力が有ったことはよく解ります。
作者はこの作品について「ひとりひとりの無名の人間のなかの壮大な生老病死の劇」と言っています。
私も全くその通りの感じを受けました。
主人公の「松阪熊吾」はかなりの波乱万丈の人生を送っており、私の平平凡凡の人生とは真逆のような感じです。
若いころに財を築きながらも太平洋戦争を挟みながら人生も大きく変化していく。
後半に誕生する一人息子「伸仁」は奇しくも私とほぼ同じ年の設定になっているので自分の体験と合わせて読むことが出来ました。
と言っても伸仁が生まれたのは熊吾が50歳の時だからかなり後の方からしか出て来ないが。
まあ時間がある人は読んでみても面白いかも。
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