倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

お洒落

2023年08月19日 | 日記

ちょっと思う所があって

アウトフィットについて

書きたいと思う。

私は舞台が、聴覚と視覚の融合でお客様に受容されると認識している。なので自分の演奏するプログラムと調和する色や素材で、着ていてcomfortable かを考えて着る物を選ぶ。

お客さん全員が自分の選択や演奏を肯定的に、受け取ってくれるとは思っていないけれど、自分自身が音楽と調和できる格好で演奏したいと心がけている。










普段からその日の気分で着る服の色や素材、形を選んで自分の気持ちをアップさせたり、お洒落を楽しむので、自然とステージに対してもそうなる。


少し脱線するけれど

イギリスに住み始めて暫くして悟ったのは、欧州では基本的にお洒落は自分軸だという事。

流行りを気にしたり取り入れたりしても常に自分が着ていてハッピーかどうかが基準。

勿論演奏会にもドレスコードはある。けれどソロのリサイタルでもお姫様ドレスを着なければいけないプレッシャーはゼロ。着たい服を着たら良いという感じだ。イギリス、欧州で出会ったスタイル抜群でお洒落な女性達は、自分のボディを肯定して、若さや美しさを楽しむスタンスでセクシーな格好をしていて、異性に媚びたり誘っている訳ではない。

ところが、日本の女性向けファッション雑誌などを見ると、お洒落がかなりの頻度で「彼氏に喜ばれる、旦那に綺麗と言われる」など、他人や異性の好みを基準にしている傾向がある。

ひょっとしたらそういう風潮が、セクシーな服を着ているのは、誘っているとか、触っても良いという意味不明な大勘違いの土台なのかもしれない。勿論そういう勘違いさんは極少数派だと信じたい。

そう、韓国人DJの胸をファンが触った事件は、私にとっては信じられない変態行為以外の何ものでもない。露出度が高い服を着ていたからと被害者を非難するような声があることにも心底驚愕している。極端な話、上半身裸で出てきても触って良いわけがない。露出度の高い格好をお洒落と思うか、悪趣味と思うか、美しいと思うかは、別問題。合意もなく胸を触る、もしくは触ろうとする行為はcivilised society では被害者がどんな格好をしていようが、レッキとした犯罪なのだ。チカンという日本語は世界で悪名高いんだけど、その恥の上塗りをする出来事だと言える。

まあ確かにどこの国でも、誇れる部分とダメな部分とがあって、完璧な国などない。

とはいえ日本における人権、特に女性やLGBTへの人権意識の低さは残念ながら今や国際社会ではよく知られている。夫婦別姓がダメなのにも象徴されている。(これまた意味不明で、いつの時代の話かと思ってしまう。)

随分と脱線したけれど

女性も男性もLGBT🏳️‍🌈の皆さんも含めて、自分が心地良いお洒落を安心して楽しめる社会、性犯罪がしっかりと罰せられる社会に日本が進化しますように!

🙏

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フェンシングを始めました

2023年08月13日 | 日記
2年ほど続けた乗馬を
しぶしぶ諦めて以来
何か楽しく
身体を動かせるスポーツを
探していました。
乗馬大好き❤だったんですが
やはり落馬したら
キャリアが吹っ飛ぶので、
泣く泣く断念。

教え先の学校で
子供達が
体育の授業で
フェンシング🤺を
しているのを見て、
おー!面白そう!

っと思い、ネットで調べると
集中力のアップと持続⤴️など
有難いBenefitが一杯。
しかも
初心者用のレッスンは
結構リーゾナブルな価格で
通い易い場所にあると発覚!

さて基本的な動きを習い
6回目で
初心者同士の初試合。
皆さんなんで?
なんでそんなにムキになるの?
無茶攻撃的やん🙀
ってビックリ‼️して
必死に応戦しているうちに
ドベッケツで終了でした。
😂
先生に
貴女なんで防御ばっかりしてるの?
攻めなきゃダメよ!
って呆れられる始末。
当たり前です。
そもそも
攻めなきゃ意味がないわけで。
🤣
分かっちゃいるんですが、
なんか申し訳なくて
攻められない。
怖気ついているうちに
相手は
ガンガン攻めてくるから
守るしかなくなる。
結果、
ほぼストレートで負けて
アザだらけになります。
😂
物心ついて以来
ハッキリ自分の意見を主張するので
気が強い
と言われ続けてきたのですが、
え!?
実は私って
根はすごく優しいのかも!?
(本当か?🤣)
フェンシングを通して
新鮮な発見がありました。
💡
それにしても
先日の試合の男子は
「突いてはいけません」
と言われていた足の辺を
思いっきり突いてきて、
酷いアザを頂戴しました。

向こうは後で平謝り🙇
ワザとではないので
仕方ないのですが。
痛い。
🤷‍♀️
どうやら初心者は
力んで突き過ぎるので
危険だそうです⚠️

早く上達して
サラリと攻撃を交わし
相手にアザを与えないで
勝てるようになりたいな。

ちなみに
夏場は
借りる服やマスクが
ちょっと香ります😂。
自分の物を購入したいのですが。
結構なお値段。
もう少し上達してからにしようかなと
思っています。
ロンドンはもう夏終了ですしw。
🍂
何事も
継続は力なり






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イギリス・教会でのコンサート

2023年05月14日 | 日記
教会でのコンサート
雰囲気も
音響も
お客様も温かく
幸せ💓なんですが、
年中
寒いです😂
暑いのは多分一年の内
1ー2週間。
なので
綺麗だけれど
温かいドレスが
必須❗️


例えば、このドレスの下は
ユニクロの
防寒ババシャツ
裏がフリース素材のタイツを
着用㊙️
キツいなあ〜と思いつつ
何事もないかの如く
振る舞っています。(つもり)😂
このコンサートには
近所の親切な隣人と
ウチの旦那を
こき使い😅
自分のチェンバロを運んでもらい、
ベテランの恩師が調律をしてくれて
お姫様待遇でした。💓




さて
今日のコンサート🎵は
楽器は持参しなくて済んだものの
弦が切れていたり
調律しにくかったり
鍵盤の幅が自分の楽器より
かなり狭かったり
色々と試練が山積みでした。

5月といえども
寒いのは
当然😂

という事で
なかなか一筋縄ではいかない
チェンバロの演奏会。

ピアノ🎹の方が
そう言う点では断然楽です。
それでも
チェンバロの演奏会
頑張って続けていきます♪




今日も終演後に何人ものお客様が
表情豊かでびっくりした‼️
チェンバロでもすごく強弱がつくのね!?
と言って下さり、
かなりメンテに問題のある
一段鍵盤の楽器でも
そのような感想を持って頂けた事に
感謝感激💓

より多くの方々に
表情豊かでダイナミックな
チェンバロ演奏を
聴いていただけるよう
ますます頑張ります🎵










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明けましておめでとうございます

2023年01月03日 | 日記
明けましておめでとうございます
昨年は様々な出会いと音楽に恵まれた一年でした。
あ世話になった皆様、ありがとうございました。
今年も引き続きよろしくお願い致します。

音楽面では、
First Hand Records Handel より第二弾のcd
Harpsichord Album を初夏にレリース予定です。
詳細はこちら。HANDEL: 8 Great Suites for Harpsichord (2CD) – Asako Ogawa – First Hand Records – FHR
ハレのヘンデル音楽祭にて3つ演奏会も弾かせていただきます。




日本の帰国予定が
なかなか立たないのがもどかしいですが、
帰国の際には日本でも演奏会を予定しています。
今年はライブの演奏会を
積極的に行いたいなと思っています。
色々とレパートリーを弾いてきて
やはりどうしても
J.S Bach に帰還する自分がいます。
バッハ 依存症みたいな、、。

物心ついた頃から
毎日弾いていたからなのか。
と言う事で、
今年もどんどんバッハを弾きます!



さて
昨年に加え今年も手放しで
おめでとうございますと言えない状況が
世界で起きています。
一番の気掛かりと心配は
戦争。




ロシアのウクライナ侵攻は勿論ですが、
日本でも
攻めてくる前に攻めるぞと
メディアも含めて
やたら戦争を煽る傾向に
戦慄を覚えます。
先の戦争から何も学んでいない愚かさに
ゾッとします。
戦争は始めたら最後です。
しかも日本は
先制攻撃をした過去があります。
要はロシアと同じ様な事をしてから
まだ100年も経っていない。

アメリカは中国を牽制したいので
日本を焚きつける。
でも実際もし日本が中国や朝鮮に
戦争を仕掛けたら、
多分助けてくれません。
前科のある日本は国際社会から
白い目で見られるだけです。

そもそも中国無しで
日本もアメリカも何も生産できない。
単純に考えて
例えば世界中で使っていたマスクや
検査キット、ほぼ全て中国製。

音楽で言えば、
日本企業のヤマハや、河合も、
中国の工場や部品無しで
楽器を作ることは不可能です。
設計や経営は日本と言ったって
アイデアだけでは、
机上の空論です。
別に中国の肩を持つつもりは
全然無いのですが
欧米も日本も
中国経済に依存している状況は
残念ながら現実なのです。

言葉で議論したり
友人と仲良く出来ない人が
喧嘩っ早いのと同じで、
外交能力が無い国のトップは
戦争を煽る。
犠牲になるのは常に
戦争を煽られて流された国民。
戦争はいけないと叫んだ良識派も含めて。
得するのは
ごく一部の企業のトップや
政治家のみ。

国政が腐敗すると
国民の不満をどこかに逸らしたいから
他国や他民族の所為にして
戦争を煽るのです。
歴史がそれを証明しています。

どうか一人でも多くの人が
愚かなトップや
メディアに煽られ
戦争へと流されることのないよう
祈るばかりです。
🕊








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グルック作曲 オルフェオとエウリディーチェ

2022年12月26日 | 日記
2022年秋のシーズンは
Opera Northのお仕事と
普段の教えるお仕事との両立で
明け暮れました。
グルック、面白いのかなあ〜?
と半信半疑でしたが、
歌手アリス・クートさんのオルフェオ
そして
アントニー・ヘルムス氏の情熱的な
メリハリある指揮が
このオペラの魅力を倍増。

どの公演も感動的でした。




グルックは、
いわゆるバロック様式のOperaを
クラシック様式へと移行していった先駆者。
具体的には
バロックオペラでは
レチタティーヴォ・セッコがメインで
通奏低音のみで進められる所、
グルックのオルフェオは常に
レチタティーヴォ・アカンパニャート。
弦楽器がレチタティーヴォを伴奏。
テオロボが無い分
どう上手くチェンバロを絡ませるかは
結構大事です♪
ジャラジャラ鳴らし過ぎるのも、
あまり聞こえないのも
ダメ。
歌手のペースにピッタリ合わせて
アルペッジョを入れたり
速度を調節したり。
勿論何度も自分が歌手のパートを
歌って練習しました。
指揮者アントニーにも良いアドバイスを頂き
公演迄には
納得のいく様になりました。




今まで単発でしか
伴奏した事のなかった
Che farò senza Euridice のアリア。
実は特に良いと思った事のない曲でした。
ところが
この曲の直前のエウリディーチェの死の場面が
大変ドラマチックに書かれていて
そこを効果的に持っていった
アントニーの指揮と
囁く様な美しいピアニッシモで
途方に暮れるオルフェオを歌うアリスが
この曲の意味を教えてくれました。
弾いていて
涙がツルツルと
こういう風に演奏すると
このオペラが傑作だと確信出来るという
名演奏でした。






そんな公演の中で弾けたのは
貴重な財産でした。
感謝で一杯です。
ありがとう❣️








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