以前にも似たような記事を
書いたかもしれない。
思う所あって
もう一度。
渡英の理由である我が恩師ニーナ・セレダは
まことしやかに
知る人ぞ知るみたいな感じなのだが
モスクワ音楽院卒
ネイガウスを始めロシアの大家の下で
研鑽を積んだペダゴジーのヴェテラン。
彼女の様な
凄腕の教師を一杯
ロシアは世界に送り出している。
ロシアのピアニシズムは
広大で奥が深い。
ニーナ先生には
私が日本で20代前半に
腱鞘炎で苦しんでいた際
公開レッスンで出会った。
自分の奏法の問題点を的確に指摘され
即弟子入りする決心をした。
彼女が教えていた英国の
トリニティ音楽院に
奨学生として入学し、
3年間文字通り汗と涙の滲む修行を経て
脱力奏法を学んだ。
レッスン中に鼻血が噴き出した事もあったw。
その3年間が
あまりに大変だったので
自分が子供達を教える際は
かなり加減して教えていた。
ところが、ある時
熱心で音楽的な小さな生徒を
私では力不足かもと思い
ニーナ先生に半年託した。
その子の成長が目覚ましくて
どうやったらこんな風に
子供を伸ばせるのか?とビックリ仰天。
ニーナ先生が子供を教えるのを
何度も見学して
“教え方”を教えて貰うことになった。
彼女の選曲や教材が
非常に新鮮。
スケールやアルペジオも
暫くは、
デタッチで一音一音
腕全体を使うやり方で
弾かせる。
音質を聴くことが優先。
消音の過程と
脱力の過程と
息を吐く過程を
一致させていく。
様々な有名なピアニスト達の
マスタークラスを
聴いたり受けたけれど
彼女の教え方は
ちょっと他に類を見ない。
その教え方を
引き継いで欲しいと
熱心に伝授して下さった。
とはいえ
自分は途中から
学んだ奏法なだけに
子供達に教えるとなると
不安も多い。
成人してから習得したが故に
説明出来るという強みも
あるのだけれど。
学校という枠組みの中
グレード試験を優先してくれ、ー
練習してこない生徒も教えねばなど
色々な制約がある。
親の理解も必要となる。
家に電子ピアノしか無いと
タッチと音質を教えるのに
限界がある。
なのでプライベートの生徒は
電子ピアノしか無い子はお断りしている。
ニーナ先生に伝授された教え方に変えてから
かれこれもう10年くらいになる。
彼女には
足元にも及ばない。

嬉しいのは
教えた子供達が
成長して
ベートーベン、バッハ、モーツアルト、ショパンなど
美しく弾いてくれることだ。
背伸びせず
その子達の年齢で感じる事を
素直に表現出来るように助けたいと思っている。
作曲家達を身近に感じてくれるように
裏話や手紙を紹介したり。
一生音楽を親友としていって欲しい。
週に40人以上教えていると
時々投げ出したくなる程疲労困憊する。
自分の演奏と向き合う時間が不足して
辛い事もある。
教える側も常に学習の繰り返し。
演奏と教え、
上手にバランスを取って
音楽家として自分も成長して行きたい。
書いたかもしれない。
思う所あって
もう一度。
渡英の理由である我が恩師ニーナ・セレダは
まことしやかに
知る人ぞ知るみたいな感じなのだが
モスクワ音楽院卒
ネイガウスを始めロシアの大家の下で
研鑽を積んだペダゴジーのヴェテラン。
彼女の様な
凄腕の教師を一杯
ロシアは世界に送り出している。
ロシアのピアニシズムは
広大で奥が深い。
ニーナ先生には
私が日本で20代前半に
腱鞘炎で苦しんでいた際
公開レッスンで出会った。
自分の奏法の問題点を的確に指摘され
即弟子入りする決心をした。
彼女が教えていた英国の
トリニティ音楽院に
奨学生として入学し、
3年間文字通り汗と涙の滲む修行を経て
脱力奏法を学んだ。
レッスン中に鼻血が噴き出した事もあったw。
その3年間が
あまりに大変だったので
自分が子供達を教える際は
かなり加減して教えていた。
ところが、ある時
熱心で音楽的な小さな生徒を
私では力不足かもと思い
ニーナ先生に半年託した。
その子の成長が目覚ましくて
どうやったらこんな風に
子供を伸ばせるのか?とビックリ仰天。
ニーナ先生が子供を教えるのを
何度も見学して
“教え方”を教えて貰うことになった。
彼女の選曲や教材が
非常に新鮮。
スケールやアルペジオも
暫くは、
デタッチで一音一音
腕全体を使うやり方で
弾かせる。
音質を聴くことが優先。
消音の過程と
脱力の過程と
息を吐く過程を
一致させていく。
様々な有名なピアニスト達の
マスタークラスを
聴いたり受けたけれど
彼女の教え方は
ちょっと他に類を見ない。
その教え方を
引き継いで欲しいと
熱心に伝授して下さった。
とはいえ
自分は途中から
学んだ奏法なだけに
子供達に教えるとなると
不安も多い。
成人してから習得したが故に
説明出来るという強みも
あるのだけれど。
学校という枠組みの中
グレード試験を優先してくれ、ー
練習してこない生徒も教えねばなど
色々な制約がある。
親の理解も必要となる。
家に電子ピアノしか無いと
タッチと音質を教えるのに
限界がある。
なのでプライベートの生徒は
電子ピアノしか無い子はお断りしている。
ニーナ先生に伝授された教え方に変えてから
かれこれもう10年くらいになる。
彼女には
足元にも及ばない。

嬉しいのは
教えた子供達が
成長して
ベートーベン、バッハ、モーツアルト、ショパンなど
美しく弾いてくれることだ。
背伸びせず
その子達の年齢で感じる事を
素直に表現出来るように助けたいと思っている。
作曲家達を身近に感じてくれるように
裏話や手紙を紹介したり。
一生音楽を親友としていって欲しい。
週に40人以上教えていると
時々投げ出したくなる程疲労困憊する。
自分の演奏と向き合う時間が不足して
辛い事もある。
教える側も常に学習の繰り返し。
演奏と教え、
上手にバランスを取って
音楽家として自分も成長して行きたい。