倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

夏休み

2017年07月24日 | 日記
長い夏休みが始まりました。
それにしても
どんより小寒い7月の中旬。
イングリッシュ サマー
20年近く暮らしていても
やっぱり
気分が凹みます。

パーっと太陽の輝く南仏や
イタリアに
休暇で行きたいなあ〜と
いつも思うのですが、
先立つ物💰がありません。
😭

大きなコンサートなども
1か月程は無いので

朝起きて
何をして良いのか
ちょっと戸惑ってしまいます。
ボーッと珈琲を飲み
こうしてblog更新。


5-6月が忙しかったので(言い訳😓)
夏休みの計画を
ちゃんと立てそびれました。

色々練習するべきだけれど
精神的には
何となく
疲れていて
練習したい!と思えない。

つまりリセットの必要性あり。
レパートリーを
もう一度見直し
何をこの先練習するべきか
などなど
ゆっくり考えたいと思います。


音楽と医学のコンサート

2017年07月23日 | 音楽
面白いシンポジウムで
演奏させて頂きました。

17〜18世紀における
音楽と医学、鬱、の関係がテーマ。
ロンドン大学ゴールドスミス校で
教鞭をとる松本博士主催の
イヴェントでした。

プログラムは、
テーマに沿った曲と
その周辺の曲:

パーセルの歌曲:
Mad Bess ( Bess of Bedlam)
From rosy bowr's (薔薇の揺り籠から)
など。

17世紀の流行歌バラード
Tom of Bedlam
Mad Moudlin
New Bedlam

(リハーサル風景です。)


マレー作曲
膀胱結石手術の曲


〜マレーが実体験を曲にしたわけで、麻酔無しの手術、相当地獄だったはず!

本番は松本博士が用意して下さった映像付き。旦那ガンバ演奏兼朗読。仏語をひと言も話せないのに、録音を頼りに読むのを練習。大変な張り切り様で、弾いてる方が結構楽しんでしまったりするのです。


フレスコバルディ作曲
カッコウのカプリッチョ

フレスコバルディがローマで唯一オルガンが病棟にある病院でオルガニストをしていた時期にカプリッチョの曲集は書かれたそうです。きっと病人達は随分彼の演奏に癒されたことでしょう。カッコウの鳴き声一杯のこのカプリッチョ。結構弾きにくく、練習中あまりのカッコウの多さに気が変になりそうでした。


モンテヴェルディ
Ego flos campi
Quel sguardo
Pur ti mio

(リハーサル風景です)。

素晴らしい歌手に恵まれ
弾いていてウットリでした。


演奏会後は、
午後の講義も聴講。
とっても面白く、
もっと知りたくなる分野です。


この企画
日本でも9月に行われます。
演奏者は日本在住の方々です。
チェンバロは無いそうですが、
大変豪華なメンバーだそうで、
聴けなくて残念です!

こちらが情報:







演奏家冥利

2017年07月10日 | 音楽
ゴルドベルク変奏曲6回目
無事終了しました。

ロンドンのシティにある教会の
バッハ フェスティバルの
オープニングコンサートとして
弾かせて頂きました。



天井窓から差し込む日差し、
神々しくていいわ!💕と思いきや
直射日光で
調律中チェンバロの音程が
下がり始め、、。


慌てて位置を変更。
太陽の🌞動きも考えて
演奏中日光の溜まりが
動いて来ない位置を
教会関係のおじちゃんと
あれこれ考察。
チェンバロってややこしい。

今回は自分の楽器という安心感もあり
冷静に自分の音を聴きながら
演奏出来たように思います。

演奏者はバッハの音楽の
媒介である事も
肝に命じて、
感情表現に溺れず
音をよく聴こうと努めました。

弾き終えてお辞儀する際
お客様が皆
とってもハッピーな表情なのを
見て幸せになりました。

ブラボーを何度も叫んで下さったおじさん、
涙を流して感動しながら手を握りに
駆け寄って下さった御婦人、
演奏家冥利に尽きます。


翌日
気温の変化についていけなかったのか
(教会内は涼しく、ウチの部屋は暑いので)
チェンバロの弦が
一本切れるという
おまけ付きでした。




猫の手は借りれず
旦那の手を借りて
新しい弦を張り
新たな気持ちで次の演奏会に向けて
精進します!