倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

チェンバロと御抹茶

2015年04月14日 | 音楽
チェンバロ製作者の
伊藤福一さんと奥様に
今回の日本滞在中
ありとあらゆる面で
お世話になりました。

まず御紹介したいのは、
東京のめぐろパーシモンと、
伊藤さんのアトリエコンサートの
両方で使わせて頂いた
伊藤さん製作の
チェンバロ。
グジョンモデルのフレンチです。
素敵な絵は、
日本画家、宮本能成さんの
新柄だそうです。

この楽器を
日本で演奏するのは、
私が最後。
もうすぐベルリンの
イヴェント会場に寄贈されます。




古き良きものを
愛する心に
国境はありません!

ということで(?)
ブルガリア人の旦那は、
御抹茶や和菓子大好き!

伊藤邸の素敵な茶室で
お茶を点てて頂き、
有頂天。

にじり戸から
茶室に入ってみたいと
言い出し、
その様子を写真に納めろと
言い張る。
大変な騒ぎです。

どんな身分の人も
腰を低くして
茶室には入るという
意味を教わり、
大層感心。
そんなにウキウキして、
満面の笑みで
入って来るものではない筈ですが、、、

恥ずかしながら
にじり戸の意味、
知りませんでした。



日本の文化を
もっと勉強せねば、
と思う今日この頃です。







岐阜~長良川河畔

2015年04月12日 | 日記
長良川河畔といえば
高校の頃、
毎日自転車で
飛ばしていた
見慣れた景色。

遅刻を免れるべく
猛進していて、
景色として
目に入っていなかった
かもしれません。

ロンドンに住んで15年程になる今
帰国の度に
訪れたくなります。






金華山といえば、
斎藤道三、織田信長、
長良川は鵜飼
と地元では
随分有名だと思っていても
意外と全国レベルでは、
知られていないようです。
大学で上京した際に
それに気づき、
愕然としたのを
憶えています。

ついでに、
岐阜弁は標準語と
大して違わないと
思っていたので、
これまた大層違っていて
仰天したことも
懐かしく思い出されます。


鵜飼は、何となく
芭蕉の句にあるように
「やがて悲しき」
なのでは、、、
と遠慮してきましたが、
いつか見たい気もします。

周辺の旅館では、
日帰り温泉もやっていて、
露天風呂から
眺める景色も
なかなかです。
古い街並みも
近年美しく保存兼整備されました。


故郷というのは、
離れてみて
その温もりに気づくものです。

普段シャワーしか使えない
ロンドンビンボー暮らしの身、
月に一度くらい
十八楼の
露天風呂に行きたいところです。

ブルガリア正教のイースター

2015年04月11日 | 日記
明日はブルガリア正教の
イースターサンデー(復活祭の日曜日)。

毎年恒例の
卵の色付けです。


ゆで卵の表面に
ロウソクで絵を描き、
その後塗料の中に
浸します。

表面が丸く、
ロウソクもポソポソ崩れ、
思ったように描けません。






今晩12時に、
卵を各自ひとつずつ選び、
カチカチ合わせます。
割れた卵から食べます。


卵の他に、
明日は、lamb を食べます。

私より信心深い旦那は、
金曜、土曜と
動物性の食品は
一切食べず、
野菜と果物のみ。

私は、そういった慣習に
従うことが信仰という概念は
無いので、
普通の食生活です。

それでも、
楽しく美味しい慣習には
乗っかることにしています。
明日のlambは、
自分で臭みをおさえて
美味しく料理する自信が無く
ウェイトローズで味付きのを
購入。
下手に自分で苦労するより
美味しそうです!




Happy Easter!





偏食ダーリンの日本食体験

2015年04月10日 | 日記
今回の短い日本滞在、
ダーリンのお気に召した日本の味は:

空豆


母の手料理。
茹でてオリーブオイル、
塩、胡椒をからめた、
シンプルなレシピ。
サイドディッシュのつもりが、
「こんなでかい豆は初めて!、美味しい!」
と意外にもヒット。

銀杏

「食べ過ぎると中毒になるよ!」と言うと、ペースを緩めていました。


御抹茶と和菓子


こちらは、相変わらず彼の大好物。
伊藤邸には、滞在させて頂いた上に、
ティーセレモニーまで
して頂きました。

お茶をたてる音と、
鶯の鳴き声に
和を感じる素晴らしいひと時でした。

あんみつ

老舗みはし の 餡蜜、極ウマ!
並んで待った甲斐ありでした!

たらの芽、ウドの天ぷら

伊藤さんの家庭菜園で育った
たらの芽とウド。
奥様が天ぷらをして下さりました。
日本人の私にも珍しい季節の山菜、
ダーリンご満悦で、
パクパク。

海鮮類の苦手なダーリンですが、
レストランでは、
プレッシャーに折れて、
毒に当たらない?っと
ビクビクしつつ、
フグの天ぷらもトライ。



納豆も大好物。
ブルガリアの
内陸都市プロディヴ育ちの彼、
魚介類は駄目みたいです。












日本でコンサート

2015年04月10日 | 音楽
この春は
エディンバラでのコンサート数日後
日本に帰国。


東京と千葉で4月2日、5日と
コンサート、
強行スケジュールです。


4月6日に
ロンドンに戻り、
9日に伴奏の本番。

我ながらちゃんと
こなせるか不安でしたが、
無事終了しました。


しっかり桜も拝み、
美味しいものも
食べ、
日本の春満喫。

全ては、家族や友人達のサポート、
チェンバロ製作者の
伊藤福一さんと奥様の
おかげです。


伊藤さんには、
コンサートのためのチェンバロを
提供、調律して頂いたのみならず、
1週間近くお宅に滞在させて頂き、
大変お世話になりました。
我ら夫婦プラス、ヴァイオリ二ストの
3人共が、
リハーサル合宿を5泊!
奥様の美味しい手料理も
毎日食べさせて頂き、
お茶会もして頂き、
至れり尽くせりの
温かいおもてなし。

今後そちらの方角に
足を向けては寝れません!

5日は、
伊藤邸でのアトリエコンサートでしたが、
ホールとはまた違う素敵な空間で
3人共随分とリラックスして
楽しく演奏出来ました!


こちらの伊藤さん製作のチェンバロは、
ベルリンにこの後寄贈されます。
絵は日本画家の宮本能成さんの
新柄だそうです。


2日の東京の方は、
平日の夜で、
集客が少々残念な結果に。
とはいえ
はるばる仙台や、
岐阜より
足を運んで下さった方々もあり、
思い出深いコンサートと
なりました。


次回は一層多くの人々に
楽しんで頂けるように、
日程や会場など、
今回の反省を生かして
企画したいと思います!