ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。
皆様、
メリークリスマス!
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今年は旦那と猫様の3人(2人+1匹)
静かなクリスマスとなりました。
24日は買い出しと料理。
恒例のブルガリア風イヴの
ヴィーガン料理で
テレビ鑑賞。
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25日は、食べる、散歩、食べる、テレビ。
恒例の旦那の作るバクラヴァや、
クリスマスに欠かせないパネットーネ!
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ひたすら食べている感じです。
💧
午後の散歩と野外の卓球で
カロリー消費したものの
とっくに超過して食べてしまっています。
ここまで数日怠惰を極めると
さすがに少々焦ってきました。
29日はゴールドベルグ変奏曲の2回目
明日は、
お昼前にちゃんと起きて、
友人達が来る前に
ジョギング〜練習 という計画中です。
ついつい食に溺れがちですが、
そもそもクリスマスは
クリスチャン精神の集大成。
日頃のわだかまりや
いざこざを許し合って、
チクチクする心を
温かい愛情で
優しく包む。
そんな大切なお祭り。
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だからこそ
音楽が不可欠です!
ラジオから一日中流れる
クリスマスキャロル。
料理しながら聴いたり、歌ったり。
食べる事に終始せず、
音楽の方も怠るべからず!
ゴールドベルグ変奏曲
クリスマスと直接関係は無いのですが、
実は多少通じる所があるのでは?
変奏30番クワドリベットは
バッハ一家が集った際楽しんだ当時の歌:
「キャベツとカブのが俺を追い出した。〜
のメロディが隠されています。
つまり「オナラが一杯出て、」という冗談。
何故バッハが30番にこれを
織り込んだのか?
バッハ一家は、
皆が集うと
冗談的な歌詞も交えたカノンなどを歌って
楽しんだ習慣があったそう。
29曲にも及ぶ
技巧を凝らした変奏の最後に
このクワドリベットを書いたバッハ。
家族や友人が
何よりも大切という
彼らしいメッセージなのでは?
つまり
変奏30番はクリスマスの精神に
ピッタリです!
こんな素晴らしい曲を
残してくれたバッハに感謝です。
この曲を演奏する幸せを噛み締め
ぐうたら食べ過ぎず
精進したいと思います!
実はゴルドベルグの演奏会の
一週間前に、
珍種的ギグを経験。
風邪を引いてしまいました。
仮面舞踏会での余興だったのですが、
何と
ウオータールー駅近くの地下会場。
地下だけあって寒くてジメッとしてます。
終演の時間が明朝1時。
知らずに引き受けて、
蓋を開けてビックリ‼️
インターナショナル・ラモーアンサンブルの皆も
驚愕しておりました。
仮面舞踏会というだけに、
全身裸に金色ペンキを塗った男人などが
ウロチョロ。
控え室で正面に座られ、
ペラペラと世間話をしてきたり、、。
こちらも普通にしようとするものの
何となく、目が泳いで、
何故か自分が恥ずかしいという
意味不明な状況を体験。
裸の金色君は、
ごくフツーにケロッとしたままでした。
演奏自体は何とか無事終了。
しかし
会場のドライアイスか何かで
喉をやられたようです。
ちょっと異次元の世界で
身体がビックリしたのでしょう。
世の中には、
こういう楽しみ方をする人々が
一杯なのね〜!
と妙に感心。
先日
ロンドンの中心地
グッジストリート付近の喧騒の中に
凸ねんとあるチャペルで
ミニコンサートでした。
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中がビックリな程豪華。
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チェンバロは、
この日の為にエドから借りたもの。
異様にしっくり。
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プログラムは、
歌の伴奏が主でしたが、
ソロも2曲。
ソロリサイタルしたら、
さぞかし気分の良い会場です。
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きっと相当高い会場費の筈。
無理っぽいので、
ヲーミングアップの際、
アレコレとソロを弾いて
自己満足しておきました。
難点は、
寒い~❄️
イギリスは寒い会場が多いのです。
風邪で鼻水が止まず
鼻栓をして弾きたいくらいでした。
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不思議なことに、
本番には、ピタッと
鼻水静止。
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我ながら、意思の力に
恐れ入りました。
ゴルドベルグ変奏曲の
演奏会1回目、
無事終了しました。
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本番前は、
ハプニングの連続。
こんなにストレスフルだった本番も
久しぶりです。
(毎回そう言っているかもしれない💧)。
一週間前に風邪。
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本番2日前にチェンバロの弦が切れる。
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旦那に協力して貰い
友人に譲って貰ったスペア弦を張る。
当日の朝酷い頭痛。
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当日の朝、運搬用に
予約したタクシーの運転手が
チェンバロを運ぶのを拒否。
結局友人2人の車🚗を試し
入らないと判明。
立往生している所、
御近所さんが、大きめの車で
助け船を出してくれました。
普段あまり交流のない
インド人かイスラム系の方。
思いがけない親切に
感激です!
オロオロしている私に同情し
恩師のニックさんが、
本番前は調律を代行して下さることに。
彼の住む方に
足を向けて眠れません!
通し弾きを何度か聴いて頂いたり、
3人の恩師や友人に
大変温かくサポートして貰いました。
毎日のように練習を聴いて
ダメ出しをしてくれた旦那様と
猫殿にも感謝です!
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演奏会の受付など、
友人達も駆け付けてくれました。
周囲の支えを感じて、
ステージに立った瞬間、
緊張よりも
感謝感激が大きく、
幸せな気持ちで一杯!
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おかげで緊張が吹っ飛び、
大胆な気持ちで
演奏出来ました。
大胆過ぎて、
スピードが出て、
変奏20と26は多少滑ってしまいました。
次回はスピードを抑え、
20と26、クラリティーを目指したい所です。
この広大深淵な曲は、
弾き込めば弾き込む程、
もっとこうしたいという部分が
どんどん出てきます。
バッハの人間味、偉大さは、
底無しです。
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そんな曲の魅力は、
マグネットのように
人を惹きつけて止まないようで、
ロンドン郊外の田舎から、
遥々聴きに来て下さったお客様も
いらっしゃいました。
「最高のクリスマスプレゼントだったわ!」
と言って頂き、
嬉しいやら、有難いやら。
🥂
半年以上憑かれたように
さらってきて、
報われました!
今日はちょっとダラダラ〜ですが、
また明日から、
2回目公演に向けて、
精進したいと思います!