倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

体調管理

2018年10月22日 | 日記
フリーランスの音楽家は
体力勝負。
演奏も教えも
身体が資本。
体調管理も実力の内と
自分に言い聞かせて、
様々な失敗をしつつ
健康維持を模索してきました。
特に30代に突入後、
食物アレルギーや、
頻繁にひどい風邪や
インフルなどに悩まされる事が増え
1カ月近く不調が続き
練習も教えもままならないと
家計も火の車!

しかもイギリスは、
医療費タダだけど、
風邪やインフルの場合、
自宅療養=家で悶々と苦しむしかありません。
更に我が旦那は一型糖尿の持病があるので
移してはならないと、
細心の注意を払わねばならず、
看病も頼めない。
と言いつつ、
やっぱり寝込んだ時は、
アゴで使うけれど。🤣
そんな中、
数々の試みの結果、
次の対策に行き着きました!




-ビタミンD液体サプリを毎朝摂取
-果物と蜂蜜を朝食べる
- 教える際は殺菌ティッシュで生徒1人終わったら手を拭く。
- 手でクッキーなど食べる前に必ず手洗いか、殺菌ティッシュ。
- 帰宅後は必ず手洗いウガイ
-冬は帰宅後、鼻ウガイ(塩水とポティ使用)
-うがい薬を持ち歩く
-就寝時マスク着用
-喉が痛くなったら塩水で15分おきにウガイし続ける。
-週に2度程度ジョギング

これ、全て強迫観念に駆られてここ数年
実行しています。
おかげでこの数年は以前より
重い風邪にならず済んでいるような。
なので上記の対策
絶賛オススメです。

皆様これから風邪などの流行る季節
どうか対策を怠らず
健康第一で
過ごされますように!







ピアノ選び

2018年10月21日 | 音楽

英で10年くらい弾いてきた
1930年代Challen 製造のベビーグランドと
今年6月にサヨナラをした。
もう随分老化が進み、限界が来たのと
生徒で電子ピアノから
切り替えたい子がいたので、
機が熟したとみた。

っと同時に
ピアノ探し。

日本の実家にはヤマハのC3があり、
ずっと子供の頃から愛して弾いてきたので
ロンドンでは、
ヤマハのベビーグランド!
っと思い購入しかけたのだが、、
部屋に搬入され、
弾いてみると
随分音がこもっていて、
鍵盤も重く感じる。
“音がモコモコこもっている”
のは腱鞘炎経験者の私にとって
致命的。
無意識に音を出そうと力が入って
手の調子が悪くなる。
よって即返却。

慌てて鍵盤も軽めで
メカニックも絶対的に優れていると
勧められた
ベヒシュタイン・アカデミーの
アップライトを購入。
じっくり選ぶべきだったけれど、
仕事上常に使うから
ピアノが無い期間ってのが無理。




最初数日はいい気分で弾いていたのだが
どうも残響の無さや
やはりコレもこもっている感じが
気になる。
っと思っているところ
7月一杯ゴルドベルクの録音で
チェンバロに集中し、
ピアノ中断。

8月に本腰を入れて
おニューのベヒシュタインアップライトで
さらい始めると、
時々ランダムに
鍵盤が鳴らなくなるという問題が発生!

買ったお店に問い合わせると
新しいからだと言われ、
8月中は弾き込んでみて
9月に技術者を派遣してくれる事になった。
技術者が問題のダブルエスケープを
改善してくれたものの
アップライトは限界があると言われる。

え!?散々ベヒシュタインの
アップライト勧めといて
今更それってないじゃん!?
かなりブーイング👎
ベヒシュタインもアカデミー系は
お安い分ちょっと質が落ちるとか。
とにかく
精一杯、感じ良く文句を言って、
カワイのベビーグランドと
交換して貰う運びとなった。

このカワイのベビーグランドは
随分と音が明るい。
力まず音が出るというのは
私にとってとっても大事。
鍵盤が随分と重いのが
心配ではあるけれど、
やっぱりアップライトとは
響き方も違う。

狭い部屋に
チェンバロとグランド両方、
無い袖は振れぬ状況に於いては
ベストなチョイス。

重い鍵盤だと
弾き飛ばせないし
意識的に1時間以上は
弾き続けないから
良い練習が出来るかもしれない。

今回ピアノ選びで思った事:
-アップライトはグランドには敵わない
-アップライトに高いお金を払う必要無し
-どのメーカーのピアノも1960-1970代製造の方が今のよりも質が高い。
-よって良い中古のグランドの方が新品よりもベター。(今回良い中古に巡り会えず残念!)

徐々に慣れて
この楽器に愛着が湧いてきますように!

既に私物化している者あり。



ピアニストに教えるバロック奏法

2018年10月07日 | 音楽
2009年以来
ギルドホール音楽院にて
ピアニスト(伴奏科)の大学院生に
バロック奏法講座を教えています。
全部で6回の講座で
その後3回は個人レッスン。
イタリアバロックと
フランスバロックのそれぞれの
様式の説明。
装飾法や、和音の選択の違い。
通奏低音の基礎。
レチタティーヴォの弾き方、
オケのリダクションの弾き方、
歌手の装飾のアドバイスの仕方。
色々教えるので
結構こちらも毎回ちゃんと内容を
全て伝えられるか
ドキドキ。
学校に行く電車内で喋る内容を
最終チェック。

毎年、どんどん生徒達が若々しく感じます。

一回目のイントロダクションは
ついつい生徒達の
自己紹介に時間を費やし
皆で故郷の食べ物や
ロンドンの日常についてなど
雑談に花が咲いてしまいました。
ピッチの事や
エディションの事を
話す時間が無くなり
次回に持ち越しです。

チェンバロとピアノを
両立してきたからこそ
伝えたい事も一杯。
少しでも
モダン畑のピアニスト達に
古楽の世界が
モダンの演奏にも
欠かせない要素だと
気づいて欲しい。

自分が無知と知る事の素晴らしさを
発見して欲しい。
そんな思いで
今年も頑張ります!