倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

編曲者 バッハ

2022年03月11日 | 音楽
ローマは一日をして成らず
と言う様に
バッハの傑作の数々も
やっぱり
積み重なる努力や研鑽の賜物。
その証拠の一つが
主にイタリア人の作曲家達の
ヴァイオリンやオーボエなどの協奏曲を
チェンバロのソロ用に
バッハがアレンジした作品群。

ワイマール時代に
ライバルのオルガニストに
自分の力量を披露する事も念頭に
書かれたのでは?
という憶測もされています。

原曲に忠実でありながら
チェンバロでも効果的に
聴こえる様な編曲の数々。
さすが大バッハです。
数曲弾きながら
バッハの有名なイタリア協奏曲は
ココにルーツがあるのね〜
と思わず頷いてしまいました。

そんな編曲作品の中から
ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト長調を
チェンバロ用にへ長調にしたのが
こちら。
リーズ滞在中に
オトリーバロックの皆さんとの演奏会で
弾いたソロです。
2楽章が特に
ヴィヴァルディ節が濃く
1&3楽章は
明るいイタリアの太陽を
感じます。
楽器はBizzi。

https://youtu.be/TN_pNdzWbdw
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハリコフの旧友

2022年03月10日 | 日記

以前一緒にバロックアンサンブルで
弾いていた友人Alex。
お互いに環境や状況の変化で
アンサンブルから離れ
しばらく疎遠になっていました。

私達夫婦が引越しで苦労して
家なき子になってしまった際
僕のところに
次が見つかるまで住みなよ!と
リビングを提供してくれ
自分は小さな仕事部屋に
マットレスで2週間寝てくれた彼。

実は数年前から
ハリコフのオペラ座の
主席オーボエ奏者の職に
就いていたそうです。
それを知ったのは実は
数日前。
避難シェルターの動画をFBで観て
ビックリして連絡したのでした。

食べ物や衣料は今の所足りている。
元気だとの事。
メッセージを交わした後
涙が止まりませんでした。
どうか無事でいて欲しい!
🙏🕊🙏🕊

一方で
私のロンドンの親友には
ロシア人のピアニストがいます。
サンクト=ペテルブの両親に
今度いつ会えるのか分からないと
涙を溜めていました。

戦争は
様々な形で
人々の生活を
残酷に襲います。

以前にも書きましたが、
政治は
全ての人の生活や人生に
ダイレクトに影響を与える。

私達は何の職業でも立場でも
政治的な問題に
無関係ではいられない。
政治的な発言や行動をしない
というのは
時の体制を享受するという意味で
それ自体が政治的姿勢と言っても
過言ではない。
勿論、時所かまわず
政治の話をしようという訳ではありません。
でも
今こそ
政治や歴史を知る、語ることが
いかに平和の為に🕊不可欠かを
痛感せざるを得ません。
そして
今ウクライナに侵攻しているロシアと
似た事を日本が過去にしたという事を
忘れている人達が
なんと多いことか。
若しくは認めたくない人々が
日本ではメディアなどに出て
核共有や
9条改憲を
声高に叫んでいる模様です。

核を持つことが
平和に繋がらない事は
歴史が証明しています。

憲法を持つに至った歴史の重み
その理念を再認識し
平和を切願する毎日です。

『日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。』

第2章 戦争の放棄
〔戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認〕
第9条日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする