倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

イギリス人とアンティーク

2015年07月05日 | 日記
イギリス人の
アンティーク好きは、
有名。

アンティーク=
埃のかぶった古いもの全て
と判明したのは、
こちらに住んで
随分経ってから。

例えば、
ひいおばあちゃんが
子供の頃
使っていたティディベア=
ひいおばあちゃんの
よだれや、手垢、その他の汚れで
ケバケバしている
= アンティーク
なのです。


使用済み絵葉書も
意味不明な小枝も
何でもあり。

ルイスの街の教会の中は、
兎に角ありとあらゆるガラクタが
所狭しと
並んでいます。

まるで
物を捨てられない人びとの
救済所です。

捨てちゃえば良いのに
捨てない所に
何かイギリス人的美徳すら
感じます。

古い物を大切にする、
古い物にまつわる歴史、
携わった人々の歴史を
想像して味わう。

合理的なイギリス人に
非実用的ガラクタを
愛する心をみると、
妙に安心します。

人生は、
効率、能率、実用性のみでは
味気ないもの。
無用にも思えるガラクタが、
実は見えない豊かさを
与えてくれるのかもしれません。







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