小海線青沼駅 無人駅 冬へと一歩一歩近づくにつれ、佐久平の天気は不安定になる そしてここからは浅間山が普段は見えるのだが、浅間山は雲に隠れたままだ 小さな駅舎に似合わない大束の黄色い花、紅葉も終わり、長くなってきた影のなかで輝いて見えた ・・・・・駅を守る地域の人の優しさも |
小海線、松原湖-小海 千曲川とR141を見下ろすポイントでめっきり色を失ってしまった木々たちが寂しそうな姿になっている 葉がついている間は豊かな緑と そして赤や橙、黄色の衣装で楽しませてくれた すっかり裸の王様となってしまった大河の岸を 唯一カラフルなハイブリッド列車が通る |
佐久では里の紅葉も色あせてしまった そして冬の足音がだんだん大きくなってきた 山間の谷では遅い朝日が当たる 日が高くなるまでは谷全体に陽が廻らない まるでスポットライトを浴びているようだ 紅葉の最後を飾るカーテンコールのように・・・・・ |
ヒラヒラと谷風にあわせて踊るかのように 広葉樹の踊り子がアンコールに応えた |
佐久平から西を眺めると、北アルプスの山々は白くなって冬の装いなのだが、佐久平は昨年よりも冬の足音を聞くのが一ヶ月は遅いと思うのだ。里山は色こそ旬を過ぎているが、まだまだ見ごたえのある、寂しくなった色ではないし、今日などはほんとうに陽気がよく、家でも窓を開けて空気の入れ替えをするような日であった。 浅間山が白い頭をして、もくもくと噴煙を吐く様が見られると 季節の変わり目になったと感じ そして身をきゅっとしぼませ 冬に備えるぞという気持ちにさせてくれる |