蓼科山から流れる川はやがて千曲川に注ぐ。その沢筋の生活。
佐久の平らに出る前の川筋は谷が深い。
ここで暮らす人々にとって、遅い朝日と赤くならない前に沈んでしまう夕日は、生まれてから当たり前のことなのだ。
今ではなかなか見られなくなった吊るし柿が、古い白壁と赤茶色の雨戸がノスタルジックな民家の軒先で、おいしそうな色を見せていた。
信州は秋も終わろうとしています。
蓼科山から流れる川はやがて千曲川に注ぐ。その沢筋の生活。
佐久の平らに出る前の川筋は谷が深い。
ここで暮らす人々にとって、遅い朝日と赤くならない前に沈んでしまう夕日は、生まれてから当たり前のことなのだ。
今ではなかなか見られなくなった吊るし柿が、古い白壁と赤茶色の雨戸がノスタルジックな民家の軒先で、おいしそうな色を見せていた。
信州は秋も終わろうとしています。
JR小海線の駅シリーズ25 25駅/31駅(81%完)
小諸駅を1番と数えると25番目の駅。「佐久広瀬」(さくひろせ)
前駅佐久海ノ口駅を出るとすぐに並行して走るR141から小海線は離れて、千曲川の深い谷へ入ります。車も通ることの無い谷川沿いを小海線は走ります。
無人駅、小さな小さな待合所が側を流れる千曲川と背後の男山(1851m)の景色の中に馴染んでいます。雄大とか大自然とか、表現する適切な言葉が見つからない。
この駅こそ高原列車(駅シリーズ)にふさわしい駅だとさえ思う。
そこへ新型車両E200が静かに進入してきます。
小海線の中で駅周辺に何も無い駅というのはここだけではないでしょうか。
山間の人家のある集落は左手一山超えた約500mの場所と、画面右手800m離れた場所にあります。
紅葉が終わってしまっています。これから冬に向かって雪の降り積もる頃や新緑の頃はどんな姿をしているのか想像を掻き立てる駅です。真夏の暑い日の水量豊富な千曲川の水と絡んだ画も楽しみになります。
この駅は季節折々の写真を同じ角度から撮りたい駅であります。
米の収穫を終え、田んぼから見える浅間山山頂と山麓には厚い雲が発生。
収穫の秋から初冬にかけてたまに見られる「浅間二重雲」。
と、勝手に呼んでいるのだ。
もくもく、もくもく、夏の活発な入道雲のように写真左から右方向へと流れてくる。
その様子を静かにパーコレーターで沸かした熱いコーヒーを両手で持ちながら眺めていられたらと思う。
そんな余裕があったら。 いいな。
JR小海線の駅シリーズ24 24駅/31駅(77%)
小諸駅を1番と数えると24番目の駅。「佐久海ノ口」(さくうみのくち)
交換駅。
駅より南側の畑から小諸行きの列車が駅ホームへ入る直前を望遠で。
駅前には南牧村役場があります。野辺山も南牧村です。
この写真の左方向には小学校もあります。駅手前の火の見やぐらがいい味です。
雑学1
長野の松本と新潟の糸魚川を結ぶ大糸線という路線があります。木崎湖畔に「海ノ口」という同名の駅があります。そのためこちらでは佐久と頭についているのでしょう。どちらも日本海に注いでいる川、千曲川と姫川の源流に近いことが地名の由来なんでしょうね。
雑学2
小海線の全線、小淵沢から小諸まで、78.9km(ななはちく)と覚えやすいのですが、ここ佐久海ノ口駅はどちらからもほぼ真ん中の距離に当たる駅になります。
小諸 -佐久海ノ口(24番目)39.5km
小淵沢-佐久海ノ口(8番目)39.4km
このシリーズの完結はいつになるのだろうかと思うのですが、駅数では8割弱を終えているのですが、営業距離はまだまだ半分だということに驚かされます。この駅からいよいよ高原列車の本領発揮となります。
ちょっと見ただけでは古びた家屋の石垣と見まがうかのような道祖神。
ひっそりと山里の集落の中に溶け込んでいる。
落葉と苔むした石垣と、これまたいい色になった白壁に
赤い消火栓箱が柿のような色合いでとても渋い。
(佐久市協和八丁地川端)